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2023年11月29日春馬さんの「言葉」を詠む〜「日本製」和歌山県(二首のうちの二首目)

2020年4月5日に出版された「日本製」という本は、
三浦春馬さんが、47都道府県の「美しい事、物、人」
4年半に渡って取材し、まとめたものです。

その「日本製」の“和歌山県“のなかからニ首詠みました。
今回はニ首目です。
できるだけ彼の言葉をそのままに・・・
短歌の調べにのせて詠んでいきます。
(彼を見習って英語バージョンも)

































What they are going for is purity and ultimate.
It is like the essence of working.


「日本製」“和歌山県”
【高野山のふもと濱田屋で胡麻豆腐を嗜む】より

*弘法大師空海によって開かれたのが弘仁7年(816年)。以来、1200年もの間、日本仏教の一大聖地として多くの人々を迎え入れてきた高野山。現在も117の塔頭寺院が存在し、その半数程が宿坊を兼ねる。その宿坊などで、長い年月を経て振舞い料理として進化を遂げてきた高野山の精進料理。中でも欠かせない一品が「胡麻豆腐」だ。

*濱田屋は明治初期〜中期ごろ、豆腐店として創業。昭和30年代までは山内の寺院の食事用や、高野豆腐製造用の木綿豆腐を作っていたが、高野山で高野豆腐が作られなくなったのを機に、胡麻豆腐を作るようになった。
濱田「高野豆腐の代わりに高野山のお土産に出来るものはないだろうかということで、祖父と町の人で相談して胡麻豆腐を売り出していくことにしたそうです。
高野山イコール胡麻豆腐というイメージがつき出したのが、今からおよそ50年ぐらい前だと聞いております。」
高野山の胡麻豆腐は「胡麻、本葛、水」だけで作られ、味をつけるような調味料の類は一切使われていない。「それだけ?」と驚きの声を上げる三浦。

*初めて本葛を目にした三浦は、カチカチの白い塊を珍しそうにみている。本葛はとても高価なため、スーパーなどで売られているような胡麻豆腐は主にイモやトウモロコシのデンプンが使われているが、濱田屋では吉野葛100%。胡麻も数千種類もの中から、胡麻豆腐に適したものを厳選している。

*胡麻と本葛と水だけで作る胡麻豆腐は日持ちがしない。防腐剤などを添加すればデパートなどに卸したり、通販などで広く販売することも出来るはずだが、
「出来立てが一番おいしいから、日持ちするようなものは作りたくない」という三代目の教えを今も守り続けているのだ。
「濱田屋の胡麻豆腐を食べて頂けるのは、一生に1回だけかもしれません。ですから心を込めた胡麻豆腐をお出しするのが、高野山の豆腐屋の使命ではないかと思うんです。そのためにはとにかくいい材料であること。そして心を込めて手間をかけて丁寧に作ること。それしかありません。」(女将)
高野山の精進料理の基本は「五味・五色・五法」といわれる。五味とは「甘・酸・辛・苦・鹹」の五つの味覚、五色は「白・黄・赤・青・黒」、そして五法は「生・煮る・焼く・揚げる・蒸す」という調理法のこと。いかに色彩やバランスを尊んでいるのかがわかるだろう。
「胡麻豆腐はあくまでも精進料理の中の一品。天ぷらがあり、煮物があり、酢の物があり、お汁があり、といった調和の取れたお膳の中で、胡麻豆腐だけが単体で主張するものであってはいけません。それでいて最後に、高野山の精進料理の中で一番印象に残ったのは胡麻豆腐だったと思って頂けたら、こんなにありがたいことはありません」(濱田)


みんなのフォトギャラリーの写真をお借りしました。
高野山 金剛峯寺 大門 の写真だそうです。
ありがとうございます。
それからnoteからメッセージを頂きました。

ありがとうございました😊
皆様のご健康をお祈りいたします🌸

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