日本の大学に怒っています。
内田樹『凱風館日乗』を読んだ。
授業で紹介された本で、興味を持ったのだ。
これは、たくさんの人に読んでほしい。
はっとさせられるはずだ。
中でも、教育と大学について警鐘を鳴らした内容にはとても共感した。
私は、大学に入ってがっかりしたからである。
勉強が好きで、知識や教養を身に付けて議論することが好きで、大学に進学したのだが、思っていたものと違った。
楽単だの、協力プレイという出席カード番号の送り合いや答えを教え合うテスト。
何の意味があるのだろう。
頑張って勉強して取った100点と、協力プレイで取った100点。
結果だけ見たら同じだ。
頑張ることが馬鹿らしくなって、大学に失望した時期もあった。
(今は自分らしく、楽しんで勉強できています!!)
先に紹介した本の中で、日本の研究力低下が止まらず、大学の学術的発信力が低下し続けているという指摘があって、「でしょうね!!!!!!!」と思った。
大学でたくさん勉強したい高校生よ、周りに流されちゃだめだよ。
純粋に学問が好きで進学する人など、ほんの一握りなのだ!
いい会社に就職するために大学に行く人が多い。
それは全然いいのだ。
でもそれに大学側が合わせちゃダメでしょ。
単位だけ欲しくて、卒業さえできればいい人に合わせるのは間違ってる。
頑張っている人が報われる、そんな学びの場にして欲しい。切実に。
学びのために大学に来た志高い学生が周りに流され、何となくで大学生活を終える。そんなサイクルが当たり前になってるから、研究力が低下するのも頷ける。
学問好きが自信を持って、「学ぶことが好きです!大学に来てよかった!」と言える場所になったらいいなぁ。