「料理」とともに過ごしてきた私が、クラシルブランドリニューアルの背景と想いを綴ります。
みなさんこんにちは、初めまして!
玉田です。よくはるたまと呼ばれています。delyではクラシルのコミュニティマネージャーとコンテンツ責任者をしています。
2022年12月1日、クラシルはブランドを大きくリニューアルしました。
これから一緒にサービスを作っていくクリエイターの皆さんに対して、このnoteが私の名刺がわりになればという気持ちで、自己紹介と、ブランドリニューアルに数ヶ月間携わってきた中で考えた「料理とこれからのクラシルについて」をお話しできればと思います。
私の人生の軸は「食」にあります
私の人生の軸は紛れもなく「食」にあります。
10代の頃、心身の健康と食が密接に関わることを身をもって実感する機会があり、食の大切さと深さに徹底的に向き合うと決めました。正直、向き合わざるを得ない状況であったというのもありますが。
大学で管理栄養士の資格を取った後は、栄養についてだけではなく幅広く食にまつわる仕事を経験してみたいと思い、とにかく色々な仕事をやってみました。
企業で商品開発をしたり、食事指導を通して減量をサポートをしたり、料理教室や食育イベントの企画・運営をしたり、離島の民宿で女将としてお客さんに料理を振る舞ったり......。
さまざまな仕事をしていくうちに「食」という軸のなかでも、自分にとってより大切なのは「料理」なのかもしれないと気づき、料理に関わることで「自分にできることをもっと見つけたい」と考えるようになりました。
そして、料理の近くに身を置くこと、料理をする人を応援できることを軸に仕事を探し、delyと出会いました。(delyの人はdelyしか受けない1社入魂タイプが多い印象ですが、私も同じです。)
入社してからは、クラシルシェフとしてレシピ動画の監修・品質管理を担当。その後「クラシルショート」の立ち上げ、クラシルに参加してくれるクリエイターのコミュニティづくりを推進して、今に至ります。
「料理が好き」と言える人を増やすことが私の人生のミッション
料理を好きになり、料理を楽しむというのは、今や贅沢なことのような印象を受けます。それはきっと「料理を楽しむ = 丁寧な暮らし」のようなイメージを持たれるようになったからかもしれません。
でも料理の楽しみ方というのは本当に人それぞれであって、何かひとつの型にはまったものではないと思うんですよね。
「幅広い料理の楽しみ方の存在を伝え、広めていくことができれば、料理が好きと言える人が増えるんじゃないか。」「そんな人を増やすことができれば、食を軸として生きていく私自身の人生ももっと豊かになるんじゃないか。」
そんなふうに思いながら、今、私は日々働き、暮らしています。
そんな私が、今回クラシルのブランドリニューアルに関わることになり、改めて料理のことを深く考え、見つめ直すことができました。
ブランドリニューアルにあたって考えてきたものの一部をお話しせてください。
これからのクラシルは「料理したい気持ちを掻き立てるサービス」を目指します
クラシルは2022年12月1日、ブランドを大きくリニューアルしました。
ブランドコンセプトは、料理をすること、それは「おいしい」を想うこと。
このブランドリニューアルにあたって、クラシルがこれから目指すべきことは何か、レシピのサービスとして今までやってきた私たちが料理とどう向き合っていくべきなのか、数ヶ月間たくさんたくさん考えました。
食の選択肢が増え、「料理をしない人が増えている」という課題
コンビニやスーパーのお惣菜、Uber Eats、冷凍食品、ミールキットなど、美味しく手軽で、さらに健康的でさえある食が溢れている昨今。食の選択肢がこれほどまで多様化している中で、料理をすることは果たしてどういう意味を持つのだろうか。
忙しく生活する中で、料理が面倒で億劫なものの一つになっている人もたくさんいると思います。料理を楽しむ余裕がないという気持ちもよく分かります。
私自身、平日帰宅するのが遅くなりクタクタな日は、料理する気力も体力もなく、コンビニやお惣菜に助けられていいますし。(ちなみにコンビニもお惣菜も大好きなんですよ。)
でも、やっぱり料理をするからこそ感じられる何か(料理の価値)は絶対にあると思うのです。
「料理を選択する人を増やす」クラシルへ
料理をするからこそ感じられる何か(料理の価値)は、例えばこんなものがあります。
きっとこれはほんの一例で、他にももっとたくさんあると思います。
料理はただの「食事を準備する」だけではない、独自の価値があり、それが料理をする大きな意味になっています。
食の選択肢が多様化している今だからこそ、あえて「料理」という選択をする人を増やすことが私たち「クラシル」が次に目指すべきミッションなのではないかと考えました。
これからはレシピを提供するだけではなく、「クラシル」を通して、料理をすることで得られる価値を感じてもらい、料理へ関心が少ない人や、億劫に感じている人の「料理をしたい気持ち」を掻き立てられたら良いなと思っています。
なぜクラシルは変わるのか
なぜクラシルは、今まで支持されてきた管理栄養士監修のオリジナルレシピだけではなく、クリエイターの作ったレシピを受け入れ、共にサービスを作る選択をしたのか、多くの方は疑問に感じているかもしれません。
クラシルはこれまで「料理をする人」に向けて、失敗しない安心安全のレシピと検索性を追求したサービスを展開してきました。コンテンツは見やすさと作りやすさを重視し、シンプルでわかりやすい教科書のようなフォーマットになっています。
何かを始めたい方にとって、教科書の存在はありがたいものです。私たちもその価値を理解し、大切にしてきたからこそ、これまで5万件以上のレシピを発信してきました。
しかし前述したように、これからは「料理をする人」だけでなく「料理をする一歩手前」にも目を向け、料理の価値を伝え、料理をしたい気持ちを掻き立てる(教科書を手に取る)きっかけも作っていきたいと考えています。
料理というのは本来、ひとりの生活する人が作るものであり、暮らしの数だけ料理の楽しみ方が存在するものだと思います。
ですので「料理をしたい気持ちを掻き立てる」ためには、その人に合った暮らしと食の楽しみ方を見つけられることが大切です。
そのためには100人のユーザーが自分に合った100通りの楽しみ方を見つけられる、そんなサービスにしていくことが必要になります。
だからこそクラシルは、今までの「クラシルのレシピ」という形だけではなく、ユーザーと同じ、ひとりの生活する人であるクリエイターの幅広い暮らしと食の楽しみ方を受け入れ、共に育んでいくことの必要性を感じました。
100人のユーザーに100通りの暮らしがあるように、100人のクリエイターの100通りの暮らしを通して、その人に合った料理の楽しみ方を伝えていくこと。それが、クラシルがクリエイターと共にサービス作りを目指す大きな理由のひとつです。
ブランドリニューアルを経て私が思うこと
2年前に私が入社した時には、まさかクラシルがこのようなブランドコンセプトに舵をきるとは、私自身も想像していませんでした。
でも、入社してから今までずっと真剣にサービスと向き合ってきた経験と、ユーザーやクリエイターのみなさんとたくさん話して、これからの「料理」について考えていく中で、クラシルがクリエイターと共に料理をしたい気持ちを掻き立てるサービスに変化することは間違いではないと確信しています。
そして、知らず知らずのうちに、私自身の人生のミッションとクラシルが目指したい方向性が重なってきているような感覚もあり、より一層気持ちが引き締まる思いです。
料理を始めるきっかけは人それぞれだと思います。
「明日、料理を始めよう」
そのきっかけの1つにクラシルがなれたら、本当に嬉しいです。
そのためにクラシルの人として、ひとりの人として全力で頑張ろうと思います。
おまけ
これまで、クラシルメイツのみなさんのレシピをたくさん作ってきました。
あたたかく、食への想い溢れるみなさんのおかげで自信を持って新しいスタートを切ることができました。
関わってくださったみなさんへの感謝の気持ちを込めて作った、ショート動画です。
これからもよろしくお願いします!!
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