見出し画像

やりたい仕事とライフイベントの両立を企てて撃沈した話

今日は私がこの数年、ずっと考えて、挑戦してみて、作戦を練ったけど全然うまくいかなかった家庭と仕事の両立の話をします。

20代からアラフォーまで、ライフイベントを迎える女性(あるいは男性)にむけて、私の体験談と結果、思うことを共有します。

コロナ、結婚、異動、引っ越しの転換期

ちょうどコロナがはやり始めた頃、付き合っていた人と婚約することになりました。
その時に、働いていた部署が閉鎖することになり、婚約者の転勤も決まって、東京に引っ越すことになりました。
私の勤務先も東京に事務所があったので、異動して働くかな~とかぼんやり考えていました。
でも、部署がなくなってしまったので、私のやりたいことも東京の事務所ではなかなかできないだろうな、ということも薄々わかりつつ。
いっそのこと、転職してみるか??と、東京には会社が数多あることはわかりつつも、この先の未来にうっすら子供がいることを考えると、フルマックスで働くような仕事はむずかしいのかな…。なんてことも心の隅にはありました。
とはいえ、とりあえずこの機会にどんなことがしたいのか考えてみよう!!
とはりきって人生の棚卸を決行w
(このころから自己分析とか大好き。そのときもノートにみっちみちにこれまでの自分の軌跡と、どうしてそれを選択したか、次にいこうと考えたきっかけや思いを事細かに思い出せるだけ書いていきました。)

そして、わかったこと。

私、今の仕事、そんなに望んではじめたわけじゃなかった!!!(驚)

いや、たしかに役割とかそこまではまってないなーとは思ってたんです。
でも、今までと似た仕事だし、働くロケーションは素敵だし、有名なところだし、まあやってみよう!という生来のなんとかなるなる精神が、悪い方向に出ていたらしくw
今までは「これがしたい!~~をしりたい!~~がすき!」という自分の中から湧いてくるモチベーション(本能)に従って、のびのび進んできていたのが、アラサーになって、ふと不安になってしまったんでしょう。
保身や不安、親からすすめられたから。などの自分以外の誰かの理由で進路を決めてしまっていたのでした。

自分が何がやりたいのかわからない

当時はここまで分析できていなかったのですが、今の仕事がなにか違うということはわかる。わかるがしかし、じゃあこれ!というものが見当たらない。
そう、なんとなく流されて過ごしていた数年間で、私はすっかり私とはぐれていて、どこに自分の軸があるのか、何がやりたかったことなのか、すっかりわからなくなってしまっていたのでした。

これはいけない!!と真面目が発動し、
片っ端から自己分析やストレングスファインダーなど自分を探す作業、適職をみつけるために、ありとあらゆることをしました。

結果、それなりに自分の大切にしていること、自分が得意なことなどはわかったものの、自分のすきなものや仕事にできるようなすきなことはあんまりわからずじまいでした。

それでも、なんとかそれらしい方向性を見つけてみて(人材開発、キャリア開発、教育など)転職サイトを眺め、転職エージェントに登録するも、ほとんど面接までいかず、そもそも「ここの会社がいい!」という感覚もほとんどなく、結局ほとんどうまくいきませんでした。

職場でポジション変えて働く?

そのころ、私の職場は大規模な社内改革を行っていて、それに伴って大量の離職者がでていて。それを補うために大量に採用していて。
今のポジションを変えたら、もっと楽しく、自分らしく働けるのでは?
何度もその可能性を考えましたが、ここでライフイベントのことが頭をよぎります。
私が(少なくとも)楽しく働けそうだなと思うポジションは、

年間1/3は海外出張にいく
海外の時差に合わせて夜にMTGが設定される

激しめの働き方が横行しているところ。
もちろん、それだけやっていられたらいいけど、その分家族との時間は減る
だろうし、ましてや子育てなんて、できるイメージが全くもてませんでした。(職場もほとんどは独身、もしくは主婦がいる男性、DINKs)

仮に、自分が心の底からやりたいことだったら、そういったことも相談してなんとか両立をはかったかもしれない。でも、そうまでして、この職場で働きたいという情熱もわいてこず。。

家族との時間も、自分の好きな仕事もあきらめず、だれも無理のない働き方がいい

結局、私は、好きで得意なことを仕事にしながら、家族との時間も子育ても楽しみたい。やりたいことを何もあきらめずに、誰にも無理がなく、ずっと続けられるような働き方がいい。

そう思ったのでした。

ここで改めて考えなくちゃいけない課題は2つ

  1. 自分が好きで得意な仕事は職種としては何か。

  2. 家族の時間もとれて、この先妊娠して、産休、育休、子育てをするために最適な環境があり、上記の職種もある企業に転職するためのタイムライン

1も知りたいし、2の妊活と転職活動を両立できるタイムラインはどんなものか?について、考えても考えても、まったく埒が明かなかったので、ここでキャリアについてコーチングを受けることにしました。
キャリアのプロなら、私がしらない業種もしっているはず!
これまで家庭と仕事の両立に悩む人からたくさん話をきいていた経験から私の知らないグッドアイデアを提案してくれるはず!!
そう信じて、初めてのコーチングを受けることにしました。

コーチングをうけても分からなかったので風任せにすすむことに

最初に提示されたのは
「まず、妊活を優先するルートか、転職を優先するルートか決めましょう。
どちらかに決めたら、そのルートで取りうる最善のルートを一緒に探してみましょう。」

だから、どっちかを優先するか決められないから悩んでいるのに~~~(泣)
という気持ちでした。

結局、転職をさきにするが、妊活はやめずに行う。
妊娠したら妊娠・出産フェーズにきりかえる。という行きあたりばったり的な作戦に決定。

まあ急いで転職活動しても、ぴったりの仕事が見つかるとはかぎらないし、逆に、妊活を頑張ったとしても、すぐに妊娠するとはかぎらないし(これは本当にそう!)
まあなにもかも決めてプラン通りにはいかないよね~~。
という至極あたりまえというか、あきらめというか、風任せな結論に至りました。

その後の経過を考えても、当たり前ですが、妊活もまったくスムーズにはいかなかったし、仕事も一つはいいところに巡り合えたけど、実際に仕事を始めたすぐに妊娠したので、まずはフルタイムの業務でなくパートではじめましょう。ということになったので、すこし悔しいではあるけど、まあ概ねあのとき練ったプランニングに近かったかな。

いいとこどりしたい私たち

多分ね、できるだけ賢く、お得に、生きていきたいと思ってたんだと思います。
ひとつも損したくないというか。
利口にトランジションしたいというか。

それはそれでいいんだけど。
でも、今になって思うことは、物事はなるようにしかならん。そして、なにもかもを掬い取るのは無理だということです。

なんだよ、結局なにかをあきらめないといけないのかよ!と憤慨しましたか?
ちょっと待ってくださいね。
私はそうやってなにかを手放せるようになることも含めて、必要なことだったんだと思うのです。

なにもかもを望んだ。

手に入らない。

しかたないと執着を手放す

新しいものがみつかる

組み合わせるといいかんじ

結局、何を損したくなかったのかというと、その時認識していた「欲しいと思っていたもの」なだけで、それも時間がたつと、その要素は変わってくる気がしてます。これからも変わっていくとも思う。

ありたい姿のためにする努力は、ある程度必要だけど、ある程度やったら、もうやめて違うことを試したほうがいいんじゃないかなと思うのです。

特に子供が生まれてつくづく感じたのは、たぶんこれ以降、私の人生は100%私のものじゃなくなったなあということ。
それは身体的にも、精神的にも、切り離したいとかどうとかに関わらず、どこかしらで子供のことを勝手に心配したり、おせっかいを焼いたり、お世話をしたりしてしまうと思うのです。
そうなると、これまで、自分の心もちひとつでコントロールできていた自分の時間や都合が、そうじゃなくなる。
ある程度のあきらめがないと、もうやっていけない。
むしろ自分だけの価値観や、やりかたに固執せずに、適当に人に頼ったり、言ってたこと曲げてみたりしないとやっていけない。

ものすごく辛いことも、明日には終わっている。
ものすごくうれしいことも、いつかは終わる。

子供のすさまじい成長のスピードを見ていると、すべては一瞬なんだなと思います。

だから、ある程度の見込み予測はたてつつも、偶然や、アクシデント、トラブルを楽しんで取り込んでみる。
できなかったことも、できなかったなあ。と思ってそのままにする。明日は明日として楽しむ。
この数年の、トライアンドエラーは、自分にも他人にも「やってみなはれ!」と許してあげるマインドに変わっていくトランジションだったのかなあと思ったりするのです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?