初めまして♪
チームE×W=の「ゆこ」こと、高杉ゆう子です。
私は、「たいわ士」という肩書で「いのちのおはなし」という講座を伝える公認心理師です。
10年ほど前から「性と生」や「こころとからだ」「食といのち」などを題材に、教育現場や子育て支援の現場などで、「いのちのおはなし」を伝えています。
ここでいう…いわゆる実践者にあたります。
初回は自己紹介がてら、私がどうして「いのちのおはなし」を伝えるようになったのかを綴ろうと思います。
「いのちのおはなし」を伝えるきっかけ
きっかけは、母の存在でした。
今となっては、亡き母が私を愛して育ててくれたのは理解できますが、
母の子育ては子どもをコントロールすることで成り立っていました。
「こんな子になって欲しい」という理想が強かったのだと思います。
私がやりたい!と、思ったことでも、自分がやらせたくないと思えば、
言葉巧みに私をコントロールして阻止しました。
逆に私がやりたいと思っていないことも、彼女がやらせたい!と、思えば、そちらの方へ導かれ…子どものころは、まるで、自分がやらなければならないことのように、それに従っていました。
そんな環境の中で、母が体験したことが、私の人生に影響を与えます。
それは…出産に関してのことでした。
母から伝えられた、「出産は気持ち悪い嫌なこと」
母は、小さいころに出産現場に立ち会ったことがあるそうです。
小さい母にとって、出産は衝撃的な出来事だったようで…残念ながら、感動よりも「気持ち悪い嫌なこと」という印象が強く残ってしまったのです。
しかも…それを彼女の内に留めてどめておいてくれたらよかったのですが…
母は、ことあるごとに「出産は気持ち悪い嫌なこと」として私に伝え続けました。
当然私には、「出産は気持ち悪い嫌なこと」として刷り込まれます。
そこで浮かんできた疑問…。
「なぜ、私は生まれ、今ここに生きているのだろう…」
その疑問は、「いのちとは何か?」や、「生きてることの意味」などに広がっていき、本を読んだり、話を聞いたりしながら学んでいるうちに、自分なりの「いのちのおはなし」が組み立て上がって行きました。
それは、母から刷り込まれた「出産は気持ちの悪い嫌なこと」とはかけ離れたものでした。
いのちが宿ることを含めた「いのちの営み」は、感動的で壮大なものでした。こうして、私は「いのちのおはなし」を伝えるようになったのです。
私が感じる「子どもという存在」
子どもはその存在が保護されているうちは、保護者の考え方に100%影響を受けて育ちます。そして、一つ、二つ、三つ…「つ」がつくうちは膝の上…という言葉の通り、「つ」がつく年齢の間は、全身で保護者への愛情を表現する生き物だと、私は考えています。
そしてその時に受けた影響は、スキーマ(信念)となって、大人になってからも続くのです。
もし、自分のやりたいことを保護者にやってはいけないと止められ続けていたとしたら…
大人になっても「自分のやりたいことはやってはいけないもの」というスキーマ(信念)が自分の奥底に残り、やりたいことをやらない生き方をするでしょう。
でもそれは本当のことでしょうか?
子どもを保護する立場の大人は、自分が子どもたちにかけた言葉が与える影響を、もっと考えなければいけない時代が来たのだと思います。
子どもたちが大人を信頼できるような…
「優しい子が優しいままでいられる」社会が広がったらいいな…
そんなことを考えながら、「いのちのおはなし」について発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。