見出し画像

2024振り返り:東京編①

2024年が無事に終わり、年が明けました。年末から元旦までは千葉の実家で父と過ごし、残りの休暇を過ごすために岡山へと向かう新幹線で書いています。


noteを張り切って始めたくせに、あまり投稿ができていませんでした…。たくさんの出会いや感動したことはあったのですが、自分の言葉で伝えるという行為は難しいものですね。

忘れないうちに、特に印象深かった出来事を、東京と岡山とで別々に挙げて2024年の振り返りにしたいと思います。

まずは数字で

岡山へは11回、延べ86日の滞在

2024年に岡山で滞在したのは11回。前年12回より1回少ないけど、ほぼ毎月行けたようで嬉しい。日数は、短い時で4日、長い時は13日。10日以上の滞在が4回もできて、延べ日数は86日。前年64日より22日も多く滞在していました!

続けるコツは無理しないこと

本格的に2拠点を始めたのは2023年。予定をツメツメにして疲れたり、岡山でダウンして寝込んだり、とまだ調子が掴めず往復に疲労困憊していた時もありました。人に会う約束や広島や香川への近隣旅を計画してばかりいたからだと思います。田舎にいるのにそのメリットを享受してなかったんだからもったいない。

2年目はそれを改め、余裕を持った予定を組むこと、岡山で会う人には疲れている時は疲れていると正直に伝えるようにしました。すると、自然とスローに過ごすことができ、東京でも岡山でも体調を崩すことなく、ほぼ健康に(時々プチぎっくりにはなるけど、それは前から💦)一年を終えることができました。年末はあちこちでインフルエンザが流行っており、東京での忘年会シーズンは少しビクビクしてたものの、健康なまま千葉の実家に行くことも、こうして岡山に向かうこともできています🙌

2拠点もまる2年を過ぎ、感じることもだんだんと変わってきますね。

2024年のBEST3 東京編①

では、いよいよ振り返り。東京、岡山、それぞれに今年特に印象に残ったできごとを3つずつ挙げてみます。BEST3と銘打ったものの、順番は付けられないので、出来事が起こった準備挙げていきます。

 101歳現役の三味線に感動!

初めて経験したことの中で、かなりの感動体験はこれ。101歳で現役バリバリの玉川祐子師匠の三味線を目の当たりにできたのです。

これまで浪曲には縁がなくて(というか興味を感じていなかった)、TVの演芸番組でちらり見たことがあるくらい。新宿や上野の寄席には何度か行ったことあったけど、落語にしか興味なかったというのが正直なところ。

私はミニシアター好きで、同じ趣味の友人たちとその年のベスト映画を語り合うのが恒例になっており、その中で話題に出たのが『絶唱浪曲ストーリー』というドキュメンタリー映画。趣味友の一人が、「見逃してる人多いと思うけど、むちゃくちゃ良かった!」と絶賛していて、彼女のセンスをとても信頼しているので、いつか観たいと思っていました。

そんな中、3月に岡山県真庭市で開催された「ニューガーデン映画祭」でかかると知り、岡山滞在中に行けばいいのだ!と閃いて赴いたら大当たり。映画は、若手の浪曲師と師匠の関係に何年も連れ添ったもの。一番驚いたのは、浪曲というものが浪曲師と三味線弾きの二人で成り立つ芸であり、三味線は即興ということ。楽譜の無い世界で、浪曲師の様子を見ながら、ある時はBGM的に、ある時はジャンジャンと背中を押しながら曲を付けていくって、すごい芸能じゃないですか!ジャズにも通じる。

100歳過ぎてもまだ現役で三味線を弾いているという玉川祐子師匠が出演していて、ぜひ生で演奏を見てみたい!という気持ちが生まれ、数ヶ月後に代官山で開催された浪曲付きの映画上映会へ。

生の祐子師匠は予想以上にエネルギッシュ!キレのある三味線さばき、ハリのある掛け声、一挙手一投足に目が釘つけになりました。100歳超えて、どこからこんな力が出てくるんだろう。監督とのトークでは、祐子師匠のキレッキレのお喋りに会場を大爆笑させ、動くパワースポットのようなお方でした。弟子の港屋小そめさんとの関係にも心打たれ、これからの人生を温かくしてくれる火がひとつ灯ったような気持ちになりました。

7月には浅草の木馬亭にもひとりで初参戦。入るまではドキドキしたけど、浪曲師さんそれぞれに個性があり、トリで登場した玉川奈々福さんのファンになりました。あの浅草らしい劇場の雰囲気も面白いですよね。その流れで、7月末に玉川奈々福さんプロデュースで渋谷のユーロライブで開催された「浪曲で生きる!映画祭」にもミニシアター仲間を誘って行きました。

大人になってから自分のルーツを思い起こすことってありますよね。母は東京の下町生まれなんですが、アメ横行ったり荒川都電乗るとワクワクするのは、その血が私の中に流れているからだなと感じることがあります。寅さんが好きなのもその影響かも。

そして、北海道生まれの父からは、祖父が浪花節が大好きだったと思い出話を聞き、大衆芸能が人々を明るくしていた昭和の時代に思いを馳せたりも。

「浪曲」との出会いのおかげで、また一つ世界が広がった一年になりました。


気づくとそこそこの長さになってしまったので、BEST3の続きは次回に。岡山編に行き着けるかな笑。

東京でのエピソードのつもりが、岡山滞在中の映画祭とも繋がっていました。あっちとこっちで別の話というよりは、刺激し合ったり、リンクしたり、2拠点てそういうところが面白いのかもしれませんね。


映画コラム

今回はもちろん、こちら👇

『絶唱浪曲ストーリー』(川上アチカ監督)

浪曲の魅力を教えてくれた作品。後半くらいからどのシーンも愛おしく思えて、見終わった後は号泣してしまいました。映画祭や上映会で監督と直接お話しできたことも嬉しかったです。

もともとドキュメンタリーも好きなんですが、ここ数年はドキュメンタリーを観る割合が確実に増えていて、その魅力をグッと感じています。大手メディアのニュースより情報量も深度が高く、現代においての重要な情報源になっている印象もありますね。

何年もかけて撮影し、膨大な素材の中から一つの映画作品に繋いでいくことは大変なことだと思う。ドキュメンタリー作家の努力と根性に頭が下がります。






いいなと思ったら応援しよう!