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【目的の主機能と手段の補助機能】INFJはFeを目的にしちゃだめなのでは?って話
まずタイトルについて、
「Feを目的にしちゃだめ」っていうのは「他人のために生きることを第一目的にするな」ってこと。
「他人のために生きるな」ってことではないので、誤解しないでくださいね。
どういうことかっていうのは追って説明します。
①主機能を目的とするべき
なぜならば
・一番自分に負担がかからないから
・ほとんど自分自身と言っていい心理機能だから
・使っていて違和感のない心理機能だから
・それが自然だから
INFJで言えば主機能はNi(内向直観)
・自分の内的世界の可能性を求める(≒広げる)機能
・ぼうっと考える機能
・抽象的なイメージを収束させる思考
・夢想
その感覚を一番尊重するべきで、自分の人生の目的もそれを元に構築するべき。おそらくそれが貴方の生き方として最も自然。
主機能以外の心理機能を目的として生きることは、自分の自然な在り方に反するし、単純に疲れる。本題じゃないことにエネルギーを割いている感じが拭えない。
主機能が働いているときにエネルギーが補充されて、その他の機能を働かせるときにエネルギーが消費されるイメージ。だから主機能が上手く働いていれば私たちの内面は満たされる。
②補助機能は手段とするべき
なぜならば
・意識してON/OFFを切り替えやすい機能だから
・客観的に捉えやすい機能だから
INFJでいえば補助機能はFe(外向感情)
・周囲(相手)のニーズを理解(しようと)する
・利他的行動に抵抗を感じない
・人間関係を調和させようとする
補助機能は主機能と比較して優れているところがある。
それは、上述した補助機能の性質だ。
自分自身の体現とでもいうような主機能は意識せずに使っており、それを止めることが困難だ。一方で、補助機能は意識的にスイッチを切り替えることができる。
例えば、主機能FeのENFJやESFJが調和を乱す人や行為に、抗えない嫌悪感のような感覚を覚えるのに対して、INFJはもっとドライに捉えることができる。それは、FeがINFJにとっては意識的にOFFにすることができる機能だからだ。
上記の文章に引っかかりを感じたINFJの方は、少し危機感を抱いたほうがいいかもしれない。つまり、「全体の調和を乱す人や行為を看過できない」INFJの方だ。こう考えているINFJの人は自分の目的をFeに依存している可能性がある。
本当はINFJにとってのFeは「善悪なんて相対的なんだから、利己的でも利他的でもどっちでもいいじゃん。でも、相手(周り)の期待しているものは何となくわかるし、別にそのニーズに応えること自体に抵抗はないかな」って程度のものなはず。もちろん個人差はあるだろうけど。
③本来的なINFJの生き方
以上のことを踏まえると、INFJは
「NiのためにFeを活用する」
「内面世界(ビジョン)のために、相手の心を理解して上手く立ち回る」
ような生き方が一番本来的だと思います。
周りを喜ばせること自体が自分の存在意義として納得できるFe主機能のタイプとは異なり、INFJは自分の世界が閉じた感覚になると、周りがどうであっても虚無になる。Feを行使し続けると、露骨に疲弊してくるはず。
そういうときは、目的と手段が逆転していないか、自分の行動を省察してみてください。
④INFJは目的と手段が逆転しがち
なぜならば
・主機能Niが社会で機能しにくいから。
・Tiが発達していない場合、判断をFeに頼らざるを得ないから。
つまり、「Niで自己実現がしづらいから、代わりに補助機能のFeで自己実現をなそうとする」。でも、そもそも「人を喜ばせること」自体に本来重きを置いていないため、どんなに誤魔化しても空虚になる。
特に日本社会のジェンダーロールを考慮すると、女性のINFJの方のほうがこの傾向は強いかもしれません。Feが求められる社会ですからね。
それでも、自分の内面世界を大切にしましょう。
他人のために、自分の世界とか理想とか思想とかを犠牲にしても、相手にはそれは見えていないから、自分の犠牲と相手の利益のつり合いがとれないです。
自分の優しさよりも、内面世界もしくはその表出的な行動を評価してくれる人との関係性を大切にしたいですね。なかなか難しいところですけど。
個人的にはTiを育てられると自分軸が強くなりFeに振り回されにくく生きられると思っています。Tiの鍛え方などは他に記事を書いている方もいるかと思いますので気になった方は調べてみてください。
同じ利他的行動でも自分軸(Ni-Ti)からくるものなのか、他人軸(Fe)からくるものなのかで自分の疲労度は大きく変わってくるかと。そして、自分軸を確固たるものするためにTiを鍛えましょうということです。
⑤さいごに
今回は自分のタイプのINFJを中心に記事を書きましたが、主機能を第一目的とするべきという点は全タイプ共通だと思っています。また、補助機能を目的と誤認しやすいところも共通な気がします。
ただの妄言になってるかもしれませんが。
何かの参考になれば。