アントニオ猪木 最強の政治家 後編
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三度目のイラク入り
90年12月
猪木の結成のトルコ大使への懇願により、日本政府からの圧力を潜り抜け”スポーツと平和の祭典”用の人員達と人質被害者家族の46人とともにイラク入りに成功した。
( ^ω^)「ここまで来ることができた・・・」
( ゚ω ゚)「祭りを盛り上げていこうぜ!!!!!」
「「「ダー!!!!!!!!」」」
無事”スポーツと平和の祭典”をイラクで開催。
その際に人質となった被害者と再開することが出来、家族は涙を流し再会を喜び合った。
二日に渡って開催された”スポーツと平和の祭典”は無事終えることが出来た。
だがしかし別れの時が来てしまった。
祭典の開催中の家族の面談はイラク政府から許可されたが、一緒に日本へ帰国することは許可されなかったのだ。
( ^ω^)「(力及ばずか、申し訳ない・・・)」
力が及ばなかった失意の中、日本へ帰国するために飛行機に乗り込み出発を待つことに。
( ;ω;)「(もう他にやれることはないのかよ・・・)」
イラク役人「猪木議員」
( ^ω^)「?」
イラク役人「大統領からお話があるそうです」
( ゚ω ゚)「!?」
大統領から呼び出しを受けた猪木は出発寸前の飛行機から飛び出しイラク大統領の下へ向かう。
大統領とのセメントマッチ
~~ここから結果をもとにした私の想像~~
イラク役人「ここからはお一人ですがよろしいですか?」
( ^ω^)「俺は議員である前にプロレスラーだ」
イラク役人「?」
( ゚ω ゚)「リングに一人で入るのに躊躇するやつがいるかよ!!」
( ^ω^)「あんたが俺を呼んだフセイン大統領かい?」
フセイン「そうだ、勇気ある戦士よ。よく一人で来れたな」
( ^ω^)「俺はレスラーだ。1対1ならお手のものよ」
フセイン「君の望みは”人質の解放”これで合っているか?」
( ^ω^)「”即時解放”だ、そこは間違いのないように頼む」
フセイン「かつて君が戦ったモハメドアリを覚えているか?」
( ^ω^)「忘れもしない戦友だ」
フセイン「彼は世界的スーパースターだ。そしてイスラムを信じ改宗した」
( ^ω^)「何が言いたいんだい?」
フセイン「君もイスラムに改宗したまえ」
( ^ω^)「!?」
フセイン「君が”パキスタンの英雄”と戦ったことは知っている」
( ^ω^)「アクラム・ペールワンか」
フセイン「パキスタンの英雄をレスリングで下し、暴動寸前にまでなった時、君はイスラムの神へ祈りをささげた。そうだろう?」
( ^ω^)「・・・(あれは”アッラー!”って言ったんじゃなく”ダー!”って言っただけだが・・・)」
フセイン「君が改宗するというなら人質は君の望む通り即時解放を約s」
( ^ω^)「改宗しよう」
フセイン「その決断力はさすがだ。良ければ理由を聞いても?」
( ^ω^)「・・・俺は一人じゃ無力だ。人質の解放どころかイラクへ来ることも難しかった。」
( ^ω^)「だが何の因果か運命の導きか、イラクに来ることが出来たし、人質達の家族とも会わせることができた」
フセイン「・・・」
( ^ω^)「さらにはあと一歩で解放してもらえるところまで来た。ただのレスラーの俺がだよ?これはもう”インシャーアッラー”だよ」
フセイン「その言葉は我々の神への祈り。”神の思し召し”、”神の望むままに”か」
( ^ω^)「神がいるかどうかは分からねぇが、今のこの状況はまさに”神懸かり”だ。」
( ^ω^)「ならそんな神を信じるのも吝かじゃねぇって思うんだよ」
フセイン「その言葉に二言はないな?」
( ^ω^)「プロレスラーは嘘をつかねぇんだよ」
フセイン「・・・それでは”人質の即時解放”を約束しよう」
~~想像終わり~~
エピローグ
確かに果たされると信じ大統領の下を去った猪木は、飛行機で待つ人質被害者家族の元へ向かった。
人質被害者家族「猪木さん!!!!無事でしたか!!!」
( ^ω^)「プロレスラーは不死身だ。無事に決まってる」
人質被害者家族「それで大統領はなんと・・・?」
( ^ω^)「即時だ」
人質被害者家族「えっっ?」
( ^ω^)「人質全員即時解放だ!!!!!!」
人質被害者家族「ええええええええええええええ!!!!???」
「イノキボンバイエ」
「「イノキボンバイエ!」」
「「「イノキ!!!ボンバイエ!!!!!!イノキ!!!ボンバイエ!!!!!!」」」
日本へ無事帰国した一同。猪木は人質の即時解放を取り付けた旨を発表すると日本中が熱狂した。
日本国民「イノキ!!!ボンバイエ!!!!!!」
だが驚くのはまだ早かった。
フセイン大統領はこう言っていた。
フセイン『・・・それでは”人質の即時解放”を約束しよう』
そしてこの言葉通り翌日には残されていた日本人は全員解放され帰国の途につく。
さらにその二日後、イラク国内の”全ての国の人質”の解放が発表されたのだ。
世界中「イノキ!!!ボンバイエ!!!!!!」
世界を少しでも平和に導こうとしたアントニオ猪木。
彼はこうしてさらなる伝説を積み上げていくのであった。
余談
翌年、猪木は約束通りイラクで洗礼を受け、イスラム教に改宗している。