ギリシャ神話の話10 ギリシャ神話の時間軸
テセウス話をまとめるにあたって手元のメモだけじゃ足らんので、色々資料になりそうな書籍を引っ張り出して読み込んでる毎日。
といっても私が今書いてるとこは『○○を××で倒した』くらいしかどの書籍にも載ってないのでほぼ妄想空想で埋めて物語調にしています。
『四年 龐煖將趙・楚・魏・燕之銳師 攻秦蕞 不抜』だけであんな盛り上がる話書けるキングダムの原泰久先生って偉大だな~と思いながら書く日々。
テセウスのメイン話はvsミノタウロス戦だったり、王になった後の治世についてだったり、王になったのにまだ冒険してたりが絵画や書籍に多く残ってるので、たかだか数文字しかない原作の物語に少しでも厚みを付けようと人間関係を洗い出してると不思議なことがよく起こる。
例えばテセウスはアテナイに着いた時に、自身の父である王アイゲウスと会う。
しかしその時父王の妻として妃の座に座っていたのはメデイアという魔女だった。
メデイアはコルキスの王女だが、イオルコス王の王太子であり、アルゴー船の冒険でお馴染みのイアソンと恋に落ち結婚する。
その後なんやかんやあってメデイアはアテナイまで亡命し、王の後妻として納まるのだ。
問題はここから、かつてイアソンとメデイアはアルゴー船での冒険時代に恋に落ちたのだがイアソンは恋多き男で、アルゴ―船時代にとある女性と恋に落ちた。
イアソンは黄金の羊の毛を持ち帰るという使命を帯びた身。長くは島に留まれないと一夜の恋で終わってしまったのだ。
その恋の相手はテセウスの元カノであるアリアドネの孫であるヒュプシピュレだという。
時空のゆがみを感じる・・・。
テセウスの元カノの孫=イアソンの元カノ
イアソンの(元)妻=テセウスの父の後妻
というビバリーヒルズ青春白書並みに近いところで様々なラブストーリーが発生している。
どう頑張って考えてもイアソンがペドフィリアだったか美魔女好きだったかの属性が付いてしまう。
さらにいうのであればアルゴー船の冒険は(メデイアの立場的に)過去の話のはずなのに、説によっては乗員にちゃっかりテセウスがいたりする。
こうなるともう解説できない。
過去の話だった筈なのに、未来の話にすり替わってる。アルゴー船はタイムマシンだった!とかなら組み立てられるのかしら、SF得意な人このアイデアパクって書いて!
上記のアルゴー船の冒険、通称『アルゴナウタイ』が大乱闘スマッシュブラザーズ並みに色んな世界線が交差している。
いっそアルゴー船まわりを無しで行くか?とも思うが、物語としてはとても面白いのでできれば残しておきたい。
優秀な編集がついていればこんな悲劇は生まれなかったのに・・・
と後世の作家は全員頭抱えてると思う。
それもあって日本ではギリシャ神話はいまいち人気無いのかも・・・