カナモリハル

頭にパッと浮かんだイメージを元に 小説を書き始めました。 「これを読むとこの歌が聴きた…

カナモリハル

頭にパッと浮かんだイメージを元に 小説を書き始めました。 「これを読むとこの歌が聴きたくなる」 そんな話を作って行けたらと思います 日常のもちょこちょこと載せています。 スキ♡がわたしのやる気です、 いつもありがとうございます。

最近の記事

不器用な愛

「ねえ、私たち。またすぐ会えるよね?」 そう言って彼女は僕を見て呟く 20時、広々とした駅のホーム 新幹線を待つ僕たちに 冷たい風が纏わりつく。 高校生から付き合っていたが、 大学進学の為、彼女はこの街を出た あの頃は何も言わずとも お互いを近くに感じられていたので 特別な言葉を交わすことはなかった。 しかし、今は違う 想っていることは伝えないと 心が離れていくのはあっという間だ 「もちろん、またすぐ会えるよ」 ぼくは彼女の顔を見る事ができない。 会えるはずなのに、どこ

    • 初恋のあの子

      高校生になったら 大きな図書館のある学校へ行くことが 私の小さな頃のささやかな目標だった。 本を読むことは小さな頃から大好きで、 絵本を読んでもらったりする機会は とても多かったと思う。 漢字が読める年頃になると 気になっていた小説へ手を出すことが出来た。 本の世界は良い。 現実世界では難しいことも 本の世界ではなんでも叶えることができる。 小さなあの中に、 とてつもない夢が詰まっていたり、 時には悲しく辛いことや 怖いと思う事もあるけれど そんな私の気持ちをグイグイと引っ

      • 【小説】高嶺ときみ【4】

        小さい頃からサッカーが好きだった。 暇があればボールで遊んでいたし 学校や勉強、友達よりと遊ぶよりも サッカーを 優先してしまう程大好きだった。 たくさん練習して試合に出て 家族や友達が見に来てくれる中 ゴールを決められた瞬間は 今でも覚えている。 でも、成長するにつれて 【好きなこと】に苦しめられる時が来る 今までよりも上にいくためには 辛いことを乗り越えなければいけない。 頑張っても頑張っても 報われない日々がどんどん多くなる プレッシャーもその分グンッと増える 俺は

        • 【小説】高嶺ときみ【3】

          校庭でサッカー部の模擬試合をしているのか 女子の黄色い声援が飛び交う。 私もどこかの部活に寄って来ればよかった。 春妃はもう教室に戻ってるかな? 今日は部室には寄らないって言ってたし みんなが戻るまで話しながら暇潰そう〜 そんなことを思いながら教室へ入る ガラガラガラ まだ誰も戻っていなかった。 窓を開けっ放しにしていた為か 桜の花びらがいくつも 風に乗って教室へ届いていて、 私の席は1番後ろの窓側なので 椅子や机にもいくつも桜の花びらが乗っていた 日本には四季があっ

          【小説】高嶺ときみ【2】

          体育館がわいわいと賑わっている 今日は、新1年生の歓迎祭だ。 歓迎祭といっても、 何か特別なことをする訳ではない 毎度お馴染みの校長先生の なが〜い良いお話を聞いてから 部活の紹介がある。 でも、その部活紹介がまた斬新で 体育館だけではなく、 サッカー部は校庭、美術部は美術室など その部活特有の場所で活動の様子を 見ることができるのだ。 この日の為に、特別な演出をするところも あれば簡単に説明だけで終わらせる部もある。 私の高校は、サッカー部が強くて ビジュアルも良い(

          【小説】高嶺ときみ【2】

          【小説】高嶺ときみ【1】

          私の通う高校には 一際目立つ大きな桜の木がある 何百年という時間を過ごしている 都内でも有名な桜の木。 その桜の木の下で全てを満たすとき 告白をすると必ず成功する。 といったジンクスがある 成功する条件は3つあり、 1、必ず桜の咲いている時期であること。 2、時間は早朝から陽が沈むまで 3、ブローチの交換が済んでいること ブローチというのは 入学当初に配られる花の形のバッチのことだ。 人それぞれ持っている種類が違い 誰がどのを持っているのかは分からない (中には、これを

          【小説】高嶺ときみ【1】

          夢の国

          突然ですが、わたくしカナモリハルは ディズニーがとても好きです。 音楽、映画、パーク、イベント ディズニーのコンテンツは この世で1番最高だと思っています。 小さな頃から好きで〜とか 親が好きだったので自然に〜とかではなく 中学生から高校生、むしろ20歳頃までは ほぼディズニー関連の場所には 行ったことがありませんでした。 行く機会があったとしても アトラクションをどれだけ乗れるか! ディズニーと言ったらアトラクションでしょ! パレード?そんなの見ない!!!興味ない!!

          梅雨の雨

          5月中旬、雨の日が多くなってきた 雨の日は働きたくない。 そもそも、元気に働く気はないけど 起きるのが嫌。晴れの日もだけど。 時間通りに動かなければいけないと 縛られれば縛られる程嫌になってしまう。 あ〜行きたくない〜〜 地球が枯れ果てて欲しい〜〜 何でも地球関係のせいにすれば 逃げられると思っている 中学生時代からのダメな癖ですね。 そう考えていても 出勤は待ってはくれないので 今日も焦りながら家を出る あ〜〜車の運転こわいな〜 と思いながら Spotifyでアニソン