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【長男と三つ子育児実体験】エピソード5〜21歳初めての育児〜


産後の入院生活も後半に突入し
色んな痛みも徐々に回復し、
授乳や沐浴に苦戦しながらも
入院生活も終わりに近づいてきました。

入院5日目ごろ、帝王切開の抜糸があり、
これは麻酔などはなく5分10分で終わるものでした。

ちょっとだけ痛みを感じるものの、
全然耐えられるレベルで、例えるなら
ギャルの長い爪でちょっとつねられている感じ。

私の担当医の先生は、とっても穏やかで優しい
大ベテランのおじいちゃん先生だったのですが
その先生が、抜糸をしながら話して下さいました。


『ハルさんは若いけどしっかり赤ちゃんに向き合っていて
 何の心配もない。
 きっと良いお母さんになれると思ってます』


お世辞や建前も含まれているかもしれません。
でもこの一言が、すごく胸に響いて
今でも心の支えになっているほどです。


自分の選んだ道なのは間違いないですが、
大学3年生のハタチで妊娠し、
学生を辞め、急に家庭を持つことになり
精神的にも肉体的にもそれまでの人生では
体験しなかったほど大変な思いもしました。

今よりもっと未熟でふわふわと生きていた私にとって
突然腹を括る決断をしたことは、
自分でも気付かないうちに
精神的にダメージが蓄積されていたようで。


必死に妊娠、出産、結婚、我が子に向き合っていたけど
全然追いつけていない、とどこかで自分を否定していたのが
その一言で肯定してもらえた気がして、
抜糸が終わり自分の病室に帰ったあとこっそりと泣きました。



それまでももちろん産まれたての我が子が
かわいくてしょうがなかったですが、
産後のホルモンの影響も強く、心のどこかで、
私がお母さんでいいのかなって思っていたようで、

でもその言葉をもらってから、もっとずっと素直に
我が子がかわいいと思う自分の気持ちを
受け止められるようになったと思います。


1ヶ月にも感じる1週間の入院生活も終わり、
退院後もしばらくは実家でお世話になっていました。

赤ちゃんの成長は目まぐるしく、
徐々に首が座り、寝返りを打ち、お座りができるようになり…
生命の凄さを実感しました。


初めての我が子、ナツキは、
ほんとに育児書通りのペースで成長してくれ、
大きく困ったことはほとんどなく過ごしていました。

("ナツキ"という名前についてはぜひこちらをどうぞ↓)


夜泣きには苦労しましたが、
今思い返すと一瞬だったな〜と思えます。
ですが実際渦中にいるときはやっぱり辛かった。


ナツキは完全母乳だったので、
ミルクで夫や母に手伝ってもらうこともできず
泣いたらとにかく母乳で泣き止んでもらう日々でした。


産後3か月ほど経った頃に
自分たちで家を借り、実家を出ることになりました。


やっと少しは自立できた喜びもあり、
夫婦だけでやっていく不安もあり、
でも何より夫とナツキと"3人家族"で暮らす幸せが大きかったです。


その後もすくすく成長してくれたナツキ。
この子はこの頃から今も、私の何よりの支えです。


あの時、産む決断をして良かった。
心拍が止まらずに産まれてきてくれて良かった。
この子のお母さんになれてほんとに良かった。

そう思わせてくれる最高の息子です。



まだまだあるけれど、
長男ナツキの妊娠、出産、産後エピソードはこの辺で
次回から三つ子妊娠編に突入したい…。


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