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簿記と物忘れ
28日、簿記3級の2度目の検定に向けて過去問題を解いていた。
周りから
簿記3級は簡単だよ
私でも受かったよ
僕も3級とってそれから2級1級と持ってるよ
と言われていたので3級なんて簡単なのだと思い込んでいた昨年11月。
結果、不合格だったわけで今に至る。
電卓を叩いていると目で読み込んでいる数字を鏡文字のように逆に打つ時がある。
若い頃には無かったことなのに、歳を重ねる毎に老いと脳の老化にぶち当たる。
それと同じように、私の母の物忘れが酷くなっていた。
私と母の年の差は25歳なので、当然母の方が物忘れが酷くなってもなんらおかしくない、加齢のよくある事とも言える。
そこをアルツハイマーとか認知症とかに結びつけるには娘として胸が苦しくなる(仮にそうだとしたら早めの受診になるようホニャララ)
1度電卓の手を止めて珈琲を淹れ、
窓からすぐ隣の壁になるけれど、外をぼんやり見ていた。
私は長期間精神安定剤を服用している。
何かの記事で精神薬は認知症へと繋がるとも読んだけれど、
どちらにしても鬱を誘発すれば、どこかキチガイじみた生き方になるのだろうから
その辺はもはや考えれば考えるほど不眠を招くのでシャットアウトしている。
が、現実の老いに心がついて行かない。
どうしてこんなに理解できない事があるんだろう。
そして、それは私が若かった頃には考えもしない事だ。
理解できない事が山盛りだった若い頃、
自分の尺度だけで生きていけた。
今を生きる事で精一杯だったからだ。
そしてね、
今こうしてアタマで考えている事を文字に起こしているけれど、
1時間経ったら、何を考えていたか自分でもう忘れているんだよ。
それは今の母とまるで同じように。
でもね、時間はかかったけれど、
理解出来ている事も増えたんだよ。
歳を取らないと分からない、見えない事があるってさ。
珈琲、冷めちゃった
でも、それでも美味しいよ。