読書感想〜いつか深い穴に落ちるまで〜
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山野辺太郎
『いつか深い穴に落ちるまで』
日本からブラジルまで直通の穴を掘る事業の広報部・鈴木一夫の物語り。
壮大な事業の割に特に問題もなく、そこに焦点はあまり当ててなくて、中心は鈴木の心情。彼の人間性が毒っ気がなくて、何だかほのぼのします。掘り当てちゃった温泉で色々な人と会話をする彼、特に大きな仕事が任されていない広報部の彼、微妙な恋心が描かれる彼、どこを切り取っても嫌いになれないし好感です。行われている事業の大きさと余りにも掛け離れてて笑
しかも事業のきっかけは「近道だから」
ラストはシュール、こんなオチなの!?
正直なところ読み終えた直後はイマイチだったなぁ〜って感想でしたが、ジワジワときますね。振り返ってみたら面白くなってくる一冊でした。
他の作品も読んでみたい作家さんでした。
きっかけはあまりに単純で
掘ってる穴は壮大なのに脱力系