読書感想〜夏の終わりに君が死ねば完璧だったから〜
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「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」
斜線堂有紀
・愛する人の死に値段がついたら、その価値とどう向き合うか
・愛する気持ちを証明する方法
このテーマで描かれていく、体が金になっていく難病の弥子と、彼女に向き合っていく江都の物語り
正直、読み始める前はこんなに深いテーマであることを知らなかった
読み進めていくにつれ、もっと2人に時間をあげて欲しい…と苦しい気持ちになりました
「主人公のどちらかが病に侵され余命をどう生きるか」
といった、よく見かける内容に更に「死の価値と向き合う」という難題がのったことでグッと深さが増した気がした
最愛の人の死に、誰かが決めた価値なんか受け入れられない
弥子と江都の弱さをぶつけ合わない姿や苦悩に胸を打たれた一冊でした