車イスのタクシー乗車拒否問題の闇
車イスユーザーがタクシー乗車拒否をされる事は少なくない。
私も今までも何度も乗車拒否されているが昨年秋から年末にかけても
立て続けにタクシー乗車拒否にあった。
まず1回目
友達と飲んだ帰りの事。私が乗るタクシーを友達(車イス男子2人)が用意してくれようとして目の前に止まってたタクシーに声をかけてくれた。
👨🦼友達「車イスの友達乗せて欲しいんですけどぉ〜」
🚕「🙅🏻️」
ドアも開けずに運転手は手で🙅🏻️と乗車拒否。
そのタクシーは新型のスロープ付いてるタイプのタクシーだった。
私は乗り移りできるから車イスを積んで欲しいのだけど、それをお願いする前に🙅🏻️とやられてしまった。
乗車拒否はもちろん悲しいし悔しいけど、せめて無理な理由をドア開けて言って欲しいと心から思った。
2回目
年末に友達との忘年会に出掛けようとタクシー配車アプリでタクシーを呼んだ。
北海道で雪が家の周りに積もっているので車イスが埋まってしまう。タクシーを使わないと外出が困難なのだ。
まず、過去に配車アプリでタクシーを呼んだ時に、来た運転手に「うわ!車イスかよ!」などと言われた事があったためにアプリで運転手に表示される名前を【◯◯(苗字)車イス】としている。
忘年会の日に話を戻そう。
配車アプリでタクシーとすぐにマッチングしたので私は私は車イスに座り待っていたら、アプリの表示がマッチング中へと変わっていた。
これは運転手がキャンセルを押したという事だ。
えっ…と思っていたらすぐにマッチング。
ほっとした瞬間にまたマッチング中にへ表示が変わっていた。
違う運転手に2回連続キャンセルされたのだ。
ここから一切マッチングしなくなる。確かにこの日は年末で混んでいてタクシー会社何社にも電話をかけても空きが無いと断られた。
その後もマッチングしてもキャンセルが繰り返され、いろんなタクシー会社に電話をかけ続け2時間が経っていた。
全て違う運転手に合計5回もマッチングしていたのにキャンセルされた。
この時点で忘年会には1時間以上遅刻だ。
全くタクシーが見つからず困り果て、健常者の友達にもタクシー配車アプリで配車を試してもらう事にした。
なかなか友達のアプリでもマッチング中から動かなかったが、数分後マッチングしたと言うではないか!
無事タクシーが来て忘年会に2時間半ほど遅れで忘年会には行けたのだけど…
ちょっと待てよ。
私が2時間以上マッチングしてもキャンセルされたりしていて全然タクシーが来なかったのに、健常者の友達は数分でマッチングしてタクシーが来たのはなんで?という疑問が生まれた。
原因があるしたらアプリの名前を苗字+車イスと書いてあるからなのではないだろうか?と考えるのは容易だった。
そうかまた…車イス乗車拒否の連続だったという事か…と落胆しながら忘年会会場へと到着し友達と合流。
車イスタクシー乗車拒否の闇
一連の流れを友達に話していると1人の車イスの友達がこんな事を言い始めたのだ。
「タクシーに乗る時に障害者手帳を見せると1割引きになるじゃん?その1割って行政からじゃなくてタクシー会社が負担してるらしい。タクシー会社によっては運転手の売上からその1割引くらしいって聞いたんだけど…」
私はにわかには信じられなかった…
それだったら乗せてくれる人神じゃない?っとその場にいたみんなが口を揃えて言った。
後日、タクシー会社の知り合いに聞いてみるとやはりタクシー会社が1割負担していた。
衝撃の事実!!!!!
この仕組みのせいで車イスの乗車拒否が多くなってしまっているのではないだろうか…
報酬から1割引かれて、わざわざ車イス積んだりしなければならない手間がかかるとなると健常者を乗せたいとなるのは当たり前ではないだろうか。
特に利用者が多い時間帯なおのことわざわざ車イスユーザーを乗せたいと思わないだろう。
私がタクシー運転手だったとしても断るかもしれない。
車イスユーザーにとってもタクシー運転手にとってもどちらにもマイナスしかないこの障害者手帳1割引き問題。
こんな仕組み無い方が絶対にいい。
車イス乗車拒否問題はこれだけが原因ではないとは思うが大きな要因になっていると私は思う。
私も割引きを使っていてありがたいのも確かだが、乗車拒否でタクシーを使えないの本末転倒。
3歳で病気になってからずっとあるこの仕組み。まさかタクシー会社が負担しているとは思いもしていなかった。
制度を作っている障害者本人がこのタクシー会社が負担しているというのを知らないという事実。
まさに車イス乗車拒否問題の闇。
障害者も気軽にタクシーを使えて、タクシー運転手も損をしない。みんなが使いやすい世の中に私はしていきたい。
まずはこの闇を多くの人に知ってもらい、障害者手帳の割引きが撤廃される事を望む。