チッチッチッチッ
もうずっと、
部屋の時計も、腕時計も、目覚まし時計も、
アナログのものを使っている。
私はアナログ特有の、歯車がかみ合って
チッチッチッチッ
と時を刻んでいく感じが好きだ。
子どもの頃は、眠れない夜に
一度この音が気になりだすと、
余計に眠れなくなってしまったような記憶がある。
けれど今は、腕時計を耳に当てて
チッチッチッチッという音を聞くと、
かえって心が落ち着く。
アナログの時計は、
電池が切れたり、
リューズ(ぜんまい)を巻き忘れると、
いつの間にか止まっている。
しばらく使っていると、
少しずつ時間がずれていくから、
時々自分で合わせ直さないといけない。
寝る前に目覚まし時計をセットし忘れると、
寝坊する。(これは私のせい)
デジタルのものと比べると、
ちょっと手はかかるかもしれない。
けれどそんな手のかかるところさえ、
かえって愛着を生んでいるような気もする。
これからも、アナログの時計と一緒に
時を刻んで行こう。
チッチッチッチッ。
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