レトロ文房具
古ーい、穴あけパンチをもらった。
年季が入りすぎのこちら、
くださった方によると、どうやら
昭和の真ん中くらいの時期のものだそう。
すべての部品が鉄で出来ているため、
まるでペーパーウェイト(文鎮)かのごとく
凄まじく重い。
その上、触ると
鉄棒を握った時のような
あの懐かしい鉄臭い匂いが、
かなりしっかりと手に移る。
実際に使ってみると、
サクッと穴をあけるというよりは、
メリッと穴をあけているような感覚で、
そこそこ力が必要だ。
しかも、紙も微妙にくしゃりと折れてしまう。
穴あけパンチとしては
あまり実用的だと言える代物では
ないのだけれど、
今のものにはないデザインが素敵で
置物として、案外気に入っている。
機能的だったり、
安価だったり、
エコだったり、
スマートなデザインや、
流行りのカラー展開だったり。
物の価値っていろいろあるけれど、
こんな無骨な古いものも味があっていいなぁ、と思う。
…じっと見つめていると、だんだんなにかの顔にも見えてくるのがちょっと怖いけれど。