ご飯を家で作る・買ってくる・外で食べる。選択肢はたくさんあったほうが楽しい
私は大学時代、「ドイツの環境と経済」というゼミをとっていました。卒論は森のようちえんについて書きました。
【森のようちえん】
園舎を持たず、毎日森に出かけ、自然の中で過ごす。デンマークが発祥で、ドイツで広がりを見せた保育方法。
この頃から、ドイツけっこういいな〜こうあるべきが少ないな〜と思ってまして。というのも、論文の中では保育方法やその背景だけでなく、お弁当についても調べたんですが、日本基準からしたらお弁当と呼べるレベルではないものがお弁当として存在している。森のようちえんよりもお弁当の方が衝撃で、そっちばかり調べていた記憶があります(笑)
パン
スナック菓子
りんごまるごと一個
ヨーグルト
バナナ
りんごジュース
ハムを挟んだだけのサンドイッチ
3分くらいでできそうなものばかり…。ドイツにとってお弁当とは「持ち運びの出来る箱」に過ぎず、自宅にあるものをパックに詰めて持たせるだけ。ビニール袋や空き容器に詰める人もいます。
ドイツ人は、自宅のキッチンで火を使わない人が大多数なのです。お弁当だけでなく、自宅で食べる食事もハムやソーセージ、チーズ、パンのみという粗食。
手の込んだ料理は外食が基本です。だからドイツのキッチンはいつもピカピカ。日本ではキャラ弁が流行ってますけど、ドイツからしたらお弁当作りに1時間もかけるなんて狂っていると思うかもしれません。
なぜ日本でキャラ弁が流行るのかというと、手の込んだ料理こそが愛情と思っているからなのかなーと。仕事で疲れて帰ってきた夫にカップラーメン出すと鬼嫁って言われる。小さい子どもにコンビニで買ったお昼を持たせるとかわいそうって言われる。
特に専業主婦だと「仕事していないのにお弁当作ってあげないなんてかわいそう!!!」「酷い母親だ!」「旦那さんが外で働いているんだから、精のつくご飯作ってあげなさいよ」ってなりません?
料理が好きな人もいます。素晴らしいことです。そういう人はじゃんじゃん作ってください。でも、作りたくない・作れない・料理が苦手って人もいる。そういう人に対して「料理を作らないのは愛情がない」「手間暇かけてなんぼ」みたいなガヤはいらんのじゃないかと思います。
そうはいっても、日本で暮らしたことしかない私。ご飯は家で作るものという精神ががっちり染み込んでおります。最近は、育休中なのにご飯作らないのはダメなんじゃないか、という罪悪感にさいなまされることがあって苦しい。
そこで!罪悪感をなくし、グローバルスタンダードを取り入れるべく、Slackにズボラご飯チャンネルを作りました(笑)
作りたくないときは家で作らなくてもいい、家にあるものを並べるだけでもいい、外で食べてもいい、買ってきてもいい。選択肢はたくさんあったほうが楽しいですよね。
「ごめんね〜買ってきたやつで」
じゃなくて、普通に「今日のご飯はこれだよ〜」って出せるようになりたいと思います。