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人への伝え方で忘れてはいけない事『後編』

Fさんが仕事に復帰して2日目、部長は3時間かけてFさんと話をする為にここに来ました。

私と部長は、Fさんに重い空気を感じさせないようにいつも通り挨拶をしました。

「お疲れー😄どうだ、調子は❓」

「お疲れ様です、毎日必死こいて何とか頑張ってますよ😁」

「引き続き頼むぞ😄」

「はい💪😄」

そしてFさんへ。

「体調は大丈夫か❓」

から始まり、“プライバシーだから休憩所で話そう”と別の場所に連れて行きます。

私は話す内容は分かっていました。

“A社からクレームが入った事は伝えず、他の現場で人手が欲しいからと言う理由で異動の話を出す”と。


10分程して2人が戻って来ました。

部長は“あとで連絡する”と私にコソッと伝え、Sさんに「お時間を頂きありがとうございました」と頭を下げ帰りました。


その日の就業後、部長から連絡が来ました。

“異動の話は出したが、Fさんの気持ちはここで働きたいそうだ。だから、今回はそれを汲み取る事にする。A社には話をつけておく。”と。


部長のおかげでFさんはここで働き続ける事が出来るようになりました。

ただ、理由を知らないFさんは未だに危機感を持っていません、もちろんギリギリ出勤が続く日々です。


そして3度目のチャイム中の出勤。

私はFさんとちゃんと話そうと決意します。


その数日後、それが昨日です。

昨日は、Sさんが私情でお昼に退社、A社の派遣の方達もコロナワクチンの副作用や私情で欠勤されていた為、現場には私とFさん2人だけ。

今日だ、と思いました。

なるべく重くならないよう、でも危機感は感じてもらわなければならない、改善させなければならない、ただ、反発心を持たれたら逆効果になる…

仕事中も話す内容の流れや言葉選びなど、ずっと考えていました。

幸い昨日は頭を使わない単純作業だったのがラッキーです😌


勤務終了10分前

「あー、今日も疲れたね😅もう片付けして帰る準備しよっ😄」

と普通の会話から。

「Fさんさ、いつもギリギリに出勤するけど、何か理由があるのかなーって聞いてみたかったんだよね😌💡」

「んー、理由って程でもないんだけど、朝が弱かったり、寝起きに持病がちょっと出る時もあるし…。あとは、早めに現場には入らないといけないのは分かってはいるんだけど、ここに来ると就業前でももう仕事が始まってる気分になっちゃうから、早くは来たくないなーって😅」

なるほどね。

よし、それなら改善出来る‼︎

私が意識した事は、

共感する事、持病に理解を示す事、自分の経験談へ自分の気持ちを乗せて相手に分かりやすく現在Fさんが置かれてる状況を説明する事、そして、改善出来る事なんだと分かってもらう事

これに絞りました。

要点をまとめないと、何が言いたいのか相手に分かってもらえないからです。

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