図書館は本当に読書に適した場所なのか。
どうも、私です。
今日は大学の授業の一環として、昨日お話した『本の読める店 fuzkue』の店主である阿久津さんのお話を聞いてきた。
昨日の私のノートのリンク【https://note.com/haru0312/n/n18b23b7d8fd8?creator_urlname=haru0312】
fuzkueさんHP【http://fuzkue.com】
一時間半の講義の中で前半は用意していただいたスライドを中心に、現在のお店である「初台店」の歴史や現状、新店舗開店予定である「下北沢店」の事業計画についてお話していただいた。
後半は岡野先生との対談形式の講義や、受講生の質問へのリフレクションなど内容の濃い一時間半となった。
「fuzkueの提供する商品は『読書の時間』である。」
阿久津さんはこのようにおっしゃった。
単なるカフェでもなく、ブックカフェでもない。
そのため店内では多様な飲食物が提供されているが、それはあくまで読書をサポートするものであって、この店で売っている物は『読書の時間』である。
『読書の時間』を提供するにあたって、「飲食物」のほかに「約束事」「料金体系」「空間設計」「愛」がfuzkueには揃っている。
詳しい事は上記に記載してあるリンクをたどってHPのほうを見てもらいたい。
しかし文ではなかなか伝わらないもので、実際に店に足を運ぶ事をおすすめする。
「読書はどこでもでき、禁止される事も少ない。読者は勝手に読んでいる。」
「しかしこれは同時に、読書することがケアされていない。」
阿久津さんは岡野先生との対談でこのように述べていた。
映画を見るには映画館が用意され、音楽にライブハウスやスタジオ、カラオケなど場所の提供がある。
しかし読書はどうだろうか。
ほんとに読書に専念できる場所はあるのだろうか。
この思いがきっかけとなりfuzkueは生まれた。
本の読める場所があれば、もっと読書は発展して、豊かになり、幸せになる。
阿久津さんは何度も「幸せ」という言葉を使われていた。
本を読む場所としてそのほかにも「図書館」という存在がある。
しかし図書館は本当に本を読むことに適しているのだろうか。
このことについても話されていた。
図書館には多目的な役割がある。
読書や本の貸し借りはもちろん、学びの場としての役割やレファレンス、大学図書館などではラーニングコモンズが実施されている。
時には読み聞かせやブックトークなどの催し物によりざわついた雰囲気な日もある。
利用者は子どもやお年寄りまで様々で、窓際の席で寝ているだけの人やパソコンを使い仕事をしている人も居る。
現在図書館は雑多な方へと向かっている。
本や読書だけではなくもっと視野を広めた結果、読書しにくい環境へと変わっている。
本がどこでも読めるものだと思われているからこそ、もっと贅沢な読書の時間を
Fuzkueは常に快適な読書を追及し続けてる。
今日のお話を聞いてはじめて「本を読む場所」というものについて考えさせられた。
私も昨日までは本を読むなら図書館でいいのでは。むしろ図書館もっと使って!
などと考えていたが、図書館の多様さが逆に読書目線ではネックになっているということに気づかされた。
図書館という固定視線でしか考えられていない事に気づかされ、たくさんの発見が出来たすばらしいお話であった。
東京に行く際は今度は一人で訪れてみたいと思う。