#11【読書】ハリー流30分インプット読書法
おはようございます。小学校教員のハリーです。
インプットの方法は、様々なものがあります。
動画、音声ラジオ、ネット記事、SNS、そして、本。
本を読むというインプット法には、多くのメリットを感じます。
・今はもう会えない歴史上の偉人の考え方に触れられる。
・1000円ちょっとと安価に手に入る。
・読むことで精神的な安らぎが得られる。
・やる気が高まる。
しかし、仕事や子育てで忙しい毎日を過ごしている方も多いと思います。なかなか本を手に取る時間や、心の余裕がないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、現役小学校教員(まぁまぁ忙しい)の私がインプットの読書をするときの方法をお伝えします。タイトルの通り、「30分で1冊を読む」という忙しい人向けの読書法です。
この読書法により、
・今年に入ってすでに10冊以上の本を読むことができた。
・読んだだけでなく、仕事や実生活でその内容を活用できている実感がある。
という充実感を味わうことができています。
ただし、もちろん私の方法が正解と主張する気持ちはさらさらありません。常に動いていないと死んでしまうマグロ人間の私が、少ない時間で多くの情報を仕入れて活用したいと考えて編み出した方法です。何かの参考になると幸いです。
【インプット読書において大切なこと3か条】
①読んだ後の行動が変わる
②全てを読まない
③本質を読み取る
順番に解説します。
①読んだ後の行動が変わる
教育者として有名な林竹ニ先生の名言があります。
「学ぶことは変わること」
読書をして何かを学んだただ一つの証は、その人の行動が変わることです。読んだだけで気持ちが満足して、生活は結局何も変わらなかったというのは読書あるあるの一つですよね。自己啓発本を読んだ後などは、よくそんな心持ちになることがあります。やる気が高まる状態になるのも確かに読書のメリットの1つですが、生かし切れていない勿体無さを感じます。その本から学んだことを1つ行動様式に落とし込むことによってのみ、読んだ価値があるのです。
②全てを読まない
本の内容を1から100まで全て読もうとすると、疲れます。大体の場合が、途中で眠くなったり読むことを放棄したりしがちです。
私は、全体の30%の内容を読むつもりで読書を始めます。なぜなら、残りの70%には、すでに知っていることや著者の経歴などが書かれており、本当に知りたい情報ではないことが多いからです。著者のファンであれば、その全てを舐め回すように読みたくなる気持ちも理解できますが、情報を仕入れて行動に落とし込むインプットが目的であるならば、30%の内容に目を通すだけで十分です。
さらに、本に重要な事項が書かれている割合は、全体の10%くらいだと思っておいていいです。
そして最終的には、本質的な部分に当たる割合は全体の1%だと考えています。モノによっては1行、一言に集約されている本もあります。その1%を見つける読み取りの精度は、読書を通してのみ高めることができます。読みながら上達すればいいですね。
③本質を読み取る
この本の根底に流れる著者の哲学や、考え方を読み取ることが重要です。1冊の本には様々なノウハウや知恵が書かれていますが、その全ての根幹となる「核」の考え方があります。読みながらその核を見つけることが最重要任務であり、楽しみでもあります。全ての内容を網羅的に理解しようとしても、なかなか難しいというのが実感です。それよりもむしろ、本質を読み取ることができれば、1つの行動様式に落とし込みやすくなったり、本に書かれていないことにも応用が効いたりします。
【読み方】※タイマーで時間を計りながら読むのがオススメです
ステップ1 全体像を掴む(10〜15分)
ステップ2 気になった部分を拾い読みする(15分)
ステップ3 学んだことを1つの行動様式に落とし込む(5分)
順番に解説します。
ステップ1 全体像を掴む(10〜15分)
本質を捉えるためには、本の全体像を掴む必要があります。どんな内容が、どんな順序で、どんな形式で書かれているのかを、始めに掴みます。
そのために、始めの10分間に目を通すページ、順序は以下の通りです。
1前書き→2後書き→3前書き→4目次→5後書き→6前書き→7目次
何回行ったり来たりするねん!と突っ込みが入りそうですが、この順序には意味があります。
前書きには、この本の読み方が書かれています。
・どんな人に向けて書かれた本なのか
・この本を読むとどんなことが分かるのか
・各章、各項にはどんな順序で書かれているのか
本を手に取った人が最初に目にするであろうこの「前書き」は、著者が最大限に筆に力を入れている部分です。なぜなら、前書きが面白くなければ本を買ってもらえないからです。そして、読んでも理解しづらくなってしまうからです。本質を読み取るために、前書きは重要です。
次に、目次。目次は、本の内容がご丁寧に要約されている親切なページです。
・各章の大見出し
・各項の中見出し
・各内容を端的に表している一文
目次をしっかり読むことで、本に書かれている大体の内容は理解できます。このときに、「この項の内容は既に知っている。」「この項に本質的なメッセージがありそう。」と考えながら目を通します。この予想が当たると、嬉しい気持ちになりますね。
そして、後書き。後書きには、出版に携わってくれた協力者への謝辞もさることながら、著者の信条が書かれていることが多いです。著者が経験してきたことや、出版に至った想いを知ることで、本質を読み取る参考にすることができます。
ステップ2 気になった部分を拾い読みする(15分)
始めの前書き、目次、後書きを読んで全体像を掴んだら、次はやっと本文の読みに入ります。ここでの注意点は、第1章の始めから読まないことです。先程のステップ1で「本質的なメッセージがありそう」と予想した部分や、個人的に気になる項にジャンプして読みます。大体30%程度の内容に目を通すことができれば十分です。
本文の読みを行うときのコツは、片方の指を常に目次に挟んでおくことです。そうすることによって、目次と本文を行ったり来たりしながら読むことができます。気になった部分だけを拾い読みして、本質を読み取っていきます。
たまに、本から目線を外して、考える時間も大切です。ずっと読んでいるだけでは自分の生活に当てはめて考えることができません。
・自分なりの言葉で内容を要約する。
・仕事や実生活を思い出して、学んだことを活かす場面を想像する。
この考える時間があることによって、ステップ3が円滑に進みます。
ステップ3 学んだことを1つの行動様式に落とし込む(5分)
最後の5分間で、学んだことを実際の行動へと結びつけていきます。「読んだだけ」で終わりにしないために、新しい行動様式を1つ考える時間にするのです。
例えば、私が最近読んだ「教師のONOFF仕事術」という本では、『目的思考』が本質的なメッセージだと受け取ることができました。そのため、「何かをやろうとしたときに、何のための〇〇なのか?と自問自答する。」という行動様式を増やすと決めました。書物の本質から学べることを、自分の具体的な1つの行動様式に結びつける作業です。
このとき、新しい行動様式を2個、3個、はたまた10個と増やしたいところですが、我慢します。なぜなら、一度に多くの行動様式を増やすことが難しいからです。また、強いストレスに感じられるからです。実現可能な新しい行動様式を増やすと考えた場合は、1つで十分です。
長文になりましたが、自分の読書法について超具体的にまとめられたのではないかと自負しています。繰り返しになりますが、あくまでも1つの方法であり、これが正解と主張するつもりはありません。
読書において大切なスタンスは、自分が納得して、そして楽しんで読書することだと思います。
何かの参考になれば幸いです。
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