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心理的安全性の低さが日本の幸福度の低さ
心理的安全性という本を読みました。
この本の内容も素晴らしいですし、時代は確実に変革へと向かっていて、人類は幸福へと向かっていると思わせる内容でしたが、心理的安全性という言葉そのものが、私がずっと探していた言葉でした。
心理的安全性とは何かというと、企業で働いていて働き手が自分らしく働ける環境であると認識している状態です。
忖度することなく、上司の顔色を伺うことなく、自分の意見を素直に発言することができ、社内的なストレスを被ることなく働ける環境のことです。
KYという言葉が流行ったのは何年前ですかね?
おそらく20年近く前だと思います。KYとは空気を読めの略なのですが、日本の社会はずっとこの感覚から変われていないですし、SNSを誰もが使うようになり、より人の目を気にしなくてはいけない社会になってしまったように思います。
私個人の意見ですが、日本の社会は時代に逆行しているようにしか思えないんですよね。政治のせいにしたり、何かのせいにしたりしたいのは分かりますが、自分たちで自分たちを縛り上げているようにしか思えない社会になっています。
日本の幸福度が低いのは、社会全体の心理的安全性が低いからではないでしょうか。
前に勤めていた会社が、心理的安全性を異常に低くしようとしている会社で、社長と役員のいうことは絶対で、なぜか会社にカメラとマイクを設置して、社員を疑心暗鬼にさせ、誰もがただ自分の利益のためだけに働いているような会社でした。
この会社にいるのがバカらしくて辞めました。
中小企業のめちゃくちゃ小さい会社の中での権力を離したくないばかりに、売り上げがどんどん下がっている状況でも、自分たちへの忠誠度を高く見せている人の意見しか聞かず、会社の利益を増やそうとしている人たちの意見は聞かないという、なんで自分たちの首を絞めるようなことばかりするんだろうと思っていました。
この本を読んで、社長も役員も裏切りでのし上がったわけですし、社長の周りには自分の旨みを得たい人しかいないわけなので、自業自得とはいえ全社員の心理的安全性が低く、完全なる負のスパイラルに陥っていったんだなと。
会社を健全化し、売り上げを伸ばしていこうとするなら、全社員の心理的安全性を確保する方向にいかないと、もはや企業として成り立たない世の中になっています。
いまだに日本は心理的安全性を害する方法をとっている企業が多くあるように思います。
特に若い人に言いたいのは、上司に忖度しなくては成立しない会社はいつ辞めても構わないです。
その会社にいてもいい事はありませんし、日本社会特有の闇に汚されます。
日本がどんどんとおかしくなっていく姿を見ていると、そりゃ陰謀論の一つでも言いたくなるよなと思えてしまいます。
足の引っ張り合いではなく、みんなが幸福になることを願える社会になるといいなと心から思います。
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