職場に仕事をサボったり、意識だけが高い人がいた方がいい理由
仕事をサボったり、意識だけが高い人たちと共に働くことを歓迎する人と嫌がる人なら、嫌がる人の方が多いと思います。
理想的なのは、攻殻機動隊の公安9課のような組織。
「我々にはチームプレイなんていう言い訳は存在しない。有るとすれば、スタンドプレイから生じる、チームワークだけだ」
荒巻課長の有名なセリフですね。
圧倒的なプロによる組織であれば、難易度の高いミッションも達成できて、やりがいもあり、成長できる環境。
まぁ、理想ですよね。
そういった組織を本気で目指している企業もあります。
入り口を圧倒的に狭くして、中に入れば高待遇でやりがいのある職場。
プロ組織に入るためには、自分に圧倒的な能力があり、高いプロ意識を持っていなくてはいけません。
その組織に求められる人材にならなければいけないわけなので。
つまりは圧倒的な努力が必要なわけです。
少数精鋭だったり、本当に意識が高い集団ならば、絶対的評価になるわけで周囲の評価は関係ありません。
果たして、そんな理想的な組織がこの世にどれくらいあるのでしょうか?
私が過去にいた会社で、本当にヤバかったのは誰もが自分の評価を上げることしか考えていないところでした。
社長に気に入られることが全ての組織で、トップがあまりいい性格とは言えない会社では、社内競争が本当に地獄です。
互いに足を引っ張り続け、役職につけば能力の高い人は脅威になるので雇わないし、冷遇される。
自分の地位を脅かさない程度の能力で、かつ言うことを聞く人だけが出世する。
その会社の売り上げはひたすらに右肩下がりでしたが、そんな組織なので誰も対策を講じることができず、ひたすらに足の引っ張り合いをし続けていました。
この状態の問題点は評価される側よりも評価する側に問題があったわけです。
では、評価する側は真っ当である組織では、評価される側次第になるわけです。
基本的には絶対評価なのですが、人間どうしたって相対評価をしてしまいます。
相対評価がなければ基準が作りづらいからです。
評価項目がしっかりしている組織であっても、どこかで相対評価をしてしまうのが心情です。
そんな中で、仕事をサボったり意識だけが高い方たちがいれば、自分は普通にしているだけで相対評価が上がります。
そう考えれば、そんなに周囲に対してイライラしなくなると言いますか、陰で使えないとか悪口を言う必要もなくなります。
なぜなら、そういう人たちがいるからこそ、自分の評価が上がるわけだからです。
組織としてはプロ集団の方が圧倒的に環境はいいのですが、悪いところが気になりストレスを溜めるくらいなら、その人たちがいかに役立つかを考えるのも建設的なのかもしれないなと。
本当にいいのは、その人たちを上手く使う度量を身につけることです。
それこそがプロ集団へ入団できる近道なのかもしれませんね。