気づかいのできるオトナ(vs浦和レッズ)
チャジさんの気づかいのあるかんじがスキだ。
浦和レッズ戦、前半3分20秒。森島司さんがボールをおさめて目線をあげたそのとき、茶島雄介さんが相手選手の影からスッと顔を出した。絶妙なタイミング。プレッシャーをうけていた森島さんからボールをひきとった。
サッカー的にはふつうのことなんだろうけど、ぼくにはチャジさんのちょっとした気づかいに見える。さりげなく手をさしのべているような。なんだかオトナっぽい。
11分23秒あたり、右サイドにながれたクロスをチャジさんがひろったあとの一連とかもスキなシーン。
パスをうける直前、ススーッとバック走してディフェンダーの視野からにげたり。サイドステップ2歩ぐらいふんで相手のプレッシャーのギリとどかないところにうつったり。たぶん味方がパスをだしやすいように、とか、パスをうけたときに相手をひきつけて味方がプレーしやすいように、してた。
ほかにも、ウチ自慢の2枚看板が「ボールをくれ!」と動きだせば、なるべくそこにパスをつけた。おとりにつかってもよさそうなときもつけていたから、あれはふたりにボールをたくさんさわらせて、リズムをつかんでもらおうとしたんだと、ぼくは勝手におもっている。
レッズが右サイドからビルドアップするときには、プレッシャーにいったガクさん拓夢さんのかわりに、あいている中央をカバーした(チームの約束なんだろうだけど)。ユースの先輩としてたよれるところを見せていた。
味方のコーナーキックでは、みんなのためにこぼれだまに必死にくらいついた。相手のカウンターをとめ、つなぎ、撃ったシュートは1本は決定機に、1本はゴールにつながった。ラッキーだった? いやいやあれはまさしく起点ですよ。まちがいない。
チャジさんはとにかく気をつかいつづけた。ゲームにでられることがあたりまえではないなか、チームのために気をまわせるのをみると、ホッとする。こういうプレーもみとめられるんだって。でられなかったから、ずっと。
ついでに。そんな気をつかいたおしたチャジさんのことを気づかう塩谷司さんもステキだった。よく3バックのDFが、相手につかまったウィングバックにパスだして詰まっちゃうっていうありがちなパターンがあるけれど、塩谷さんとチャジさんとのあいだにそれは皆無。余裕あったなあ塩谷さん、よく見てくれていた。チャジさんも気づかいしほうだいだったとおもう。ふたりともオトナだわ。
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