肉離れと向き合いながら
全速でダッシュすることができなくなって、そろそろ2か月が経つ。といってもふつうに暮らしていて、全力で走りたくなるタイミングなんてそんなにない。せいぜい電車に遅れそうなとき、駅前の横断歩道のゲージの少なくなった青信号に突進するくらい。日々の生活にはなんの支障もない。それでも、ぼくですら太ももの裏がずきんとうずくたび、思い切り地面を蹴れないことがどうにも惜しくなる。ならば茶島雄介さんはどうだったんだろう。どんなふうに怪我と向き合っていたのだろうか。おんなじ時期に似たような怪我を