『UXリサーチの活かし方』ができるまで|原稿完成編
こんにちは!スマートバンクのUXリサーチャー、Harokaです。
11月11日に『UXリサーチの活かし方 ユーザーの声を意思決定につなげるためにできること』を出版することになりました🎉
スマートバンクPM陣がホストを務めるプロダクトディスカバリーチャンネルでも書籍についてご紹介いただき、10月17日の回では「書籍のディスカバリーどうしてる?」を話させていただきました🎙️🚢
「書籍執筆におけるディスカバリーとは」というテーマでinagakiさんと話してみて気づいたのですが、今回の執筆期間、要所要所でフィードバックをたくさんいただくように意識したなと思い出しました。
というわけで、今回のnoteでは、”執筆途中でいただいたフィードバック”をテーマにしてみました🤝📚
原稿も”リサーチ”対象にしてみる
今回、「自分がリサーチに関する本を書くならば、原稿(成果物)も早めにユーザー(読者になりうる人)に見てもらって評価してもらおう!」と考えました。
普段のリサーチ活動においても、形にしてみないと評価できないことの方が多いものです。
こんなことを書きたいというアイディアをずっと温めていても、読者の方には文章でお届けする必要があります。
そのため、できるだけアイディアを素早く言語化するように努めました。
荒削りでもいいから、とにかく要素を出す、上から順に読んでみて整合性が取れてないところを直す作業を行うと、一旦は”文章として読める”状態になります。ブラッシュアップをする際にも執筆サポートのメンバーに読んでもらって修正を試みてきました。
原稿が仕上がり、とりあえず文章として読める状態になったタイミングで、いわゆるリリース前テストのような位置付けで、原稿内容を全く何も知らない方にお読みいただき、最終チェックしようと考えました。
2024年5月中旬。
原稿を100%に近しい形で仕上げているので、ここから大幅に書き直しとなると胸がヒュッとする感じ😨がありましたが、リリースしてから大コケする未来の方がもっと望ましくありません。
もし何かあっても全部対応するぞ!と腹を括って原稿を共有しました。
今回は、そのうちお二人にいただいたフィードバックをご紹介します!
感想①|「はろかさんならこうするだろう」が内面化できる良さがある
一人目、LIFULLのUXリサーチャー、有賀さんに原稿段階で読んでいただいた感想をご紹介します!
有賀さんは勉強会でご一緒するなど、私の仕事ぶりをよくご存知の方です。ご本人は、所属チームでリサーチを先駆けて実施、UX成熟度を上げる取り組みを数年かけて取り組まれています(そしてAIにとても詳しい)。
ユーザー理解の土壌を耕し、実践するーー知見共有をしてきた仲間でもあるので、「今の有賀さんのままお読みいただいて、素直な感想をいいところも、悪いところもこだわりなく何でも教えてください」というお願いをしていました。
感想②|前向きな姿勢でリサーチと浸透活動に取り組もうという気持ちが高まった
もうお一方、ラクスル株式会社のMokaさんにもご協力いただきました。
MokaさんはカスタマーサポートからUXリサーチャーに転身され、リサーチを学び、たくさんトライしていこうとお考えの方です。
1週間ほどかけて原稿をお読みいただき、全ての章に一つ一つ丁寧なコメントをつけてくださいました。
興味深かった、共感した、もっと深く知りたい、といった内容でのコメントを通じて、これから取り組みたい方の視点も踏まえながら調整を行うきっかけとなりました(感謝です🙇)
そんなMokaさんからこんなお言葉を頂戴しました!
いずれも身に余るような嬉しいお言葉をいただき大変恐縮しています🙇
手にとっていただいた後、みなさんに前向きな気持ちになっていただけたらと思っていたので、最終チェックを挟んだことで一つ肩の荷がおりたような気持ちになりました。
書き終えた後に衝撃の事実が発覚💥
さて、これで本ができた!よし!自信を持って提出だ!と晴れて原稿執筆から解放されるぞ!と安心し切った1ヶ月後……
編集担当さんから初校ゲラが戻ってきました。
衝撃の事実が発覚、なんと原稿の文字数を大幅にオーバーしていました。
(自分のGoogleドキュメントのページ設定ミスが原因😨)
思いっきり削っていかねばなりません。(なんと50ページくらい⚡️)
初校では、編集担当さんが削除箇所を提案してくださっています。
(それはそれはすごい量!1.5ページ分丸ごとなくなっていることも)
削除箇所について、基本的に私は全て受け入れるつもりでいました。
第三者から見たときに冗長だったり、内容が重複していそうと感じるようなものは消してもらえるとよかろう、と。
中には自分が数日間かけて考え抜いて表現した部分もありましたが、「あまり読者には伝わらない表現なんだな」と理解して未練なく切っていきました。
編集担当さんからは「みなさん原稿にこだわりもおありだから、はろかさんみたいに全部提案OKですよ、という方は少ないんですよ〜」と教えていただきました。
第三者視点を受け止める、そこから考えるというスタンスは、私がUXリサーチャーという職種で自然と身につけたものかもしれません💭
ここから、初校の手直し、表紙の確認や書籍特典の作成など、原稿執筆完了後も細々とした対応を進めていきます。
そして、10月18日。
書籍関連のすべての作業が終わりました。
感無量……😭😭
(著者が原稿を書き終えた後、編集者さんの方でいくつか調整ごとがあり、諸々終えられると校了✅)
おまけ|原稿を書き終えるためのモチベーション
原稿が書けたら、XXをするんだ…!と思ってそれを目標に頑張りました。
書く途中も多くの方に助けられましたが、何かゴールの先の楽しみが見えていないと頑張り続けられないものです。
① 韓国旅行(韓国エバーランド チューリップ祭り×サンリオのコラボ)
大好きなサンリオが韓国で大掛かりなコラボをしていると聞きつけ、これは行かねば!と思い立ちました。
原稿締め切りが6月10日でしたが、それよりも数日前に旅行する計画にし、旅行までには終えているようにするぞ!と自分を追い込むスタイルで航空券を予約🛫
機内で泣きながら書き続ける、という事態にもならず目一杯楽しめました🌷
ちなみに限定グッズを買いすぎました💰🪽ྀི🪽ྀི
うちの家には何を入れるでもないポーチが山ほどあります🤔
②推理小説を読む
執筆中、本を楽しく読む気力がなくなってしまっていたので、終わったら本を読みたい!と考えていました。
読むといっても、私の場合は9割くらい推理小説。
アガサクリスティーの『牧師館の殺人』は先ほどの韓国旅行の機内で読みました。
登場人物多い&名前難解、読み進めて「誰??」と思ってまた戻る…が多発。読むのに頭をめっちゃ使った……(案の定、飛行機で酔った👼)
次はこれを読むぞリストも置いておきます。
岡本綺堂と北村薫を図書館で借りて読んでいくつもりです。読書の秋🍁📖
本関連で、編集者さんが主人公のシリーズも読んでみようかな💭
次回、早いもので最終回!
諸先輩から伝授いただいた販促活動のtipsと、書籍購入特典の企画についてご紹介します!
ではまた、次の水曜日にお会いしましょう👋
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