壁紙の「耐クラック機能」を検証してみた【続編】
こんにちは。
最近『平家物語』のアニメに心打たれました😭
DIYリフォーム・内装材ショップ【ハロハロ】のKです。
ほんの前回、壁紙の「耐クラック機能について」を紹介しましたが、その前回からの予告通り今回は「実際に検証してみた」パートです。
内容はやや専門的ですが、DIY初心者の方にも分かりやすいように紹介できればと思います🎶
ざっくり前回のおさらい
前回のようにこの文章だけでは「耐クラック機能」が実用的かどうか、イマイチ分からない・・🤔
そ こ で!!
今回の続編では、「耐クラック機能」の機能が見た目で分かるような方法で紹介したいと思います✨
検証の方法
”検証”と言うと何だか偉そうですが、やることは耐クラック機能の実用性を見える化できたら良いな、という意気込みです😊
ここで簡単にイメージを共有したいのですが・・
壁紙(クロス)とその下地は、接着剤でくっついて一体化しているため、クラックが発生する時に働く”見えない力”は恐らくこうなると思います。
このイメージを参考に、壁紙と下地に同時に負荷がかかるように再現してみたいと思います💡
今回は、壁紙を小さいサイズの板に貼り、それを曲げてみて負荷をかけた時の動きを観測していきます。
下準備
さっそく耐クラックあり・なしで、壁紙サンプルを取り寄せてみます。
今回はシンコールさんの壁紙を選びました✨
壁紙のサンプルといえば普通は尺角サイズ(A4サイズ)です。
尺角サイズは、デザインを確認するのに十分ですが・・
今回は大きさがA4だと心許ないので!
ハロハロ特権を発動して、特別に実際の壁紙と同じ巾のサンプルを取り寄せました。
(シンコールさん、いつもありがとうございます😌)
これで十分な大きさが確保できました。
こちらの巾なりサンプルに、ハロハロと同じ生のりを裏にペタペタ塗って、薄い板に貼ってみます。
🐓 🐓 🐓
乾くのを待ってから周りを切り落とし、板が一気に割れないよう正方形サイズに整えて完成です✨
実際にクラック発生を再現してみた
まずは、耐クラック機能なしの壁紙の方に負荷をかけてみます。
「サンプルとは言えすみませんが失礼します!」
グ グ グ・・・
板を60度近く曲げても変化はなく、90度近く曲げる前にクラックが発生しました。
60度でも相当な負荷がかかってますので、頑丈な壁紙という感じです。
「これ以上の差が出る・・?贔屓目なしで十分では?」と思うほどでした。
🐓 🐓 🐓
つづけて、耐クラック機能(ストレッチ機能)ありの壁紙です。
同じように曲げてみて負荷をかけます。
「差が出るか疑わしいけど、失礼します!」
グ グ グ・・・
「おや・・!?」
板が90度超えてフニャフニャに曲がっても、壁紙が破断せずに板にくっ付いています。
曲げている時「どこまでくっついて来るの?」と思ったほどです。
これがまさに下地に追従している、ということですね🙏
さらに板自体が割れそうな90度から120度ぐらいまで曲げて負荷をかけると、さすがに上の写真のようにクラックがようやく生じました・・
しかし、先ほどの追従性を比べると負荷への耐え方が一目瞭然に違います。
このように壁紙がすこし伸びて下地に追従する柔軟性こそが「ストレッチ機能(=耐クラック機能)」とも呼ばれる所以で、多少下地がずれても壁紙は断裂しない実用性に繋がるということですね👏
おわりに
今回は耐クラック機能の検証編でしたが、いかがだったでしょうか。
今回は独自の方法で検証してみましたが、今後も耐クラック機能の壁紙の有用性をお伝えするため、動画などの別の機会でもお披露目できるように頑張ります😊
このクラック、どこでも起こり得る身近な問題でもあります。
こういったクラックを想定した対策は、地震の多い日本、木造住宅が多い日本では重要になってくるかと思います。
そこで耐クラック機能の壁紙の実用性がもし今回改めて伝われば、筆者としても嬉しいです😊
実は多くのメーカーさんで耐クラック機能のあるなしでは壁紙の価格は変わりません。
その分、デザインは少し限られますが、今回使用させていただいたシンコールさんのようなデザイン性のある耐クラック機能の壁紙もあったりします。
優れたデザイン性を選ぶか、欲しい機能性を選ぶか、時と場合によりけりかと思いますが、今後の参考にしてみてくださいね👍