今、組織に必要なのはCX「終身雇用はもう限界!」~仕事は与えられるものではなく、自ら創り出すもの~
今、組織に必要なのはCX(キャリア・トランスフォーメーション)!
人生100年時代 人の平均寿命は伸び続けるけれどデジタル化の加速で、企業の平均寿命はどんどん短くなっています。
これまでのように組織に依存するキャリアから自律型キャリアへ「大転換」すべき時です。
2021年4月から70歳まで継続雇用努力義務化になりました。これは「終身雇用はもう限界にきた」ことを意味しています。
ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授らは、ベストセラーとなった『LIFE SHIFT』の中で、次のように述べています。
「長寿化を恩恵にするためには、古い働き方と生き方に疑問を投げかけ、実験することをいとわず、生涯を通じて『変身』続ける覚悟をもたなければならない」『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社、P7)
長い人生を豊かにするためには、リスクを恐れず 「変わり続けること」!
変わり続けるリスクを取るためには自分で戦略的にコントロールすることが大事になってきます。そこで、法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授の「プロティアン・キャリア理論」が働き方と生き方の教科書になります。
プロティアン・キャリアとは、変幻自在に掲載するキャリアのことです。人生100年時代、キャリアを組織に預けるのではなく、自分でデザインし、行動して、自分の力で自分の人生を豊かにしていく必要に迫られているのです。
一般社団法人未来のワークデザイン研究所では、代表理事の沼田博子がプロティアン・キャリアの考え方を「伝える・拡げる」プロティアン認定ファシリテーターとして、プロティアン・キャリア理論に沿った組織変革のサービスを提案いたします。
1.プロティアン・キャリアとは
プロティアン・キャリアとはアメリカのボストン大学経営大学院のダグラス・ホール教授が1976年Careers in Organization (組織内キャリア)」で提唱した概念のことです。
構造改革によって個人と会社組織間の心理的契約が変化したことにより、組織の昇進を目指す組織内キャリアから、個人の仕事における心理的成功を目指す自己志向的なキャリアに変化したとホール教授は主張しました。
2.キャリア・オーナーシップを持つ働き方とは
キャリアは会社に評価されるものではなく、キャリアの成否を決めるのは、自分自身。プロティアン・キャリアでは、自ら主体的にキャリアを形成していく=キャリア・オーナーシップを持つ働き方が求められています。
では、キャリア・オーナーシップを持つ働き方とは、具体的にどのような働き方でしょうか?
プロティアン・キャリアでは、収入や社会的地位のために働くのではなく、自分の「心理的成功」のために働きます。また、「職場が合わなければいつでも転職すればいい」と考えるのではなく、自分のスキルを活かし、「経験を獲得するために様々な仕事をする」ことを進めています。そして、大企業に就職できれば一安心ではなく、どんな場所でも自分のための働くのです。
法政大学の田中教授は、主体的なキャリア形成を実践する方法として、ホール教授のプロティアン・キャリア理論に、経済学者のグラットン教授らの「無形資産」、社会学者のブルデュー教授の「資本論」を接続させました。
3.組織に必要なCX(キャリア・トランスフォーメーション)とは「組織の眠れる力」を引き出すこと
プロティアン・キャリアを形成する実践方法ーすなわちCX(キャリア・トランスフォーメーション)の導入により、社員が指示待ちではなく、個人の価値観をベースに、自律的にモチベーションを上げ、動いていくようになります。CX推進は、人生100年時代の高齢者雇用努力義務化、コロナ禍を乗り越えるためのリモート化、働き方改革推進の副業・複業化のトレンドの中で会社側も急速に整備を進めるべき概念となっています。
プロティアン・キャリア理論の実践は、社会や組織に眠っている力を引き出します。組織に縛られてメンタルダウンしている社員、「育児中」や「介護中」で十分に活躍できないため組織の期待から外された社員、「ぶら下がり」とレッテル貼りされたミドルシニア社員、定年後でやる気を失った再雇用社員等の意識をポジティブに変化させ、その能力を最大限活かして組織に、社会に、「貢献できる関係」を作ります。
4.プロティアン理論で個を活かす
プロティアン・キャリアのコア・コンピテンシーは「アイデンティティ」と「アダプタビリティ」です。「アイデンティティ(自分らしさとは何か)」「アダプタビリティ(変化に適応できる能力)」を考えながら、キャリア資本を戦略的に蓄積していきます。
◆よりよい仕事、よりよい人生を送るために自己理解を深め、捉え方を変えて、前に踏み出す力を身に付けます。自己理解できて、人は初めて他者を理解できるようになります。自己理解は、他者と協働していくための基礎なのです。
◆過去・現在からの蓄積された能力に気づき、自分の持ち味から、転機を乗り越えるための戦略を練ります。自分の強み・弱みを把握することで、チームに貢献できることが見えてきます。
◆理想のライフスタイルから、自分のパーパスを考えて、行動を促します。どのような人生を送りたいのか、理想に近づくためには何を学び、どう動くのか小さな一歩を踏み出す勇気を与えます。
5.プロティアン理論で組織を強くする
外部環境の変化に対して、個と組織が変幻自在に対応する仕組みをご提案
5-①ミドルシニアの価値観の変化に寄り添う、きめ細やかな雇用管理で人材再生!「働きがい×働きやすさ」(能力・意欲でメリハリ賃金)
5-②自律的社員につくる「できるかも」からの行動変容 社会的使命を知り、自分の成果責任を考える。「できるかも」から「やってみよう」へ促すためのポイントは自己肯定感
5-③視野拡大でイノベーションを「副業・複業」で競争力向上 視野を広げる人材育成目的の副業、越境学習効果の複業でイノベーション
6.プロティアン理論を活性化させる仕組みづくり
6-①週休3日制導入で、働きやすさだけでなく、感染症対策、過重労働対策も実現 業務の属人化防止効果で業務改善が進み、リフレッシュできることで創造性が高まります。何より働きやすい環境が、優秀な人材の確保や離職率を低下させ、企業の持続的成長を後押しします。
6-②ジョブ型雇用制で多様な人材確保 ジョブ型雇用とは、あらかじめ定義した職務内容(ジョブ)に基づいて必要な人材を採用する制度。職務記述書(ジョブディスクリプション)の記載に基づいたスキルや経験が求められ、勤続年数や労働時間ではなく成果で評価される雇用形態です。女性、外国人、高齢者、障がい者等多様性のある人材の確保に効果があります。また、テレワークに対応した制度です。
6-③ジョブ・リターン制度で越境学習効果期待 育児・介護等での経験や一旦会社を飛び出して他社で習得したスキルを活かしたり、これまで気付かなかった視点で業務効率化を促進させること。即戦力になり、内情を知っているのでミス・マッチが起きにくい。慣れ親しんだ場所、慣れ親しんだ役割と違った視点から元の組織、役割を見ることで気づく越境学習化効果が組織を活性化させる。
7.「眠れる力」を引き出すための2つのアプローチ・・働きがいを促進させる「ハート(感情)」と働きやすさをつくる「ルール(仕組み)」
「働きがいと経済成長」を同時に追求する経営モデルが、企業の生き残りを決める鍵となっています。 しかし、中小企業は、資金力や労働環境の問題から、慢性的に人材確保が難しい状況です。
一方で、育児や介護、ご自身の病気などで、一旦離職した人は、働く意思や能力がありながらもキャリア・ブランクがネックで再就職し辛いという問題があります。例えば、専門職の女性が、出産や夫の転勤などで家庭に入ると、再就職時に仕事内容のミスマッチが起こったり、病気で、仕事をしない期間が長くなると、自信を失い本来の能力が錆びついてしまったり…。私自身もガン闘病中に、思うように働けない時期があり、一歩踏み出せない心境は理解できます。
ただ、育児や介護、病気治療などで働き方に制約のある人は、捉え方を変えれば、労働市場の中の“眠れる力”です。この“力”を活かすダイバーシティマネジメントが経営側に必要なのです。
さらに、組織のパフォーマンスに大きく影響する、社員の健康管理も重要です。このような変化の激しい時代だからこそ、地道に愚直にSDGsのスキームを実行することが求められるのです。
社会保険労務士法人ハーネスは、労務管理の国家資格である社会保険労務士を中心としたコンサルタント集団です。働きがいを促進させるための「ハート(感情)」と働きやすさをつくる「ルール(仕組み)」の2つのアプローチから、貴社に寄り添い、生産性向上につながる支援をいたします。
貴社と社員のみなさんの“未来”が笑顔になりますように。そのお手伝いをさせていただければ幸いです。
8.お問い合わせはこちらです
労務管理は、社会保険労務士法人ハーネスで、組織開発・キャリアコンサルティングは、一般社団法人未来のワークデザイン研究所でお引き受けいたします。
www.sr-numata.com/cp-bin/captmail/captmail.cgi
〒543-0055大阪市天王寺区悲田院町8番26号 天王寺センターハイツ1305号
℡:06-4392-7683 fax:06-4392-7684 http://sr-numata.com
http://sr-stress.com https://www.miraiwork-d.com/
▽安心!信頼!パワハラ防止専門家
▽ハラスメント防止研修コース(2020年パワハラ防止法対応)
▽女性活躍推進!あなたの会社はどう変わる?
▽ルール明確化で不正防ぐ!
9.沼田博子 プロフィール
【所属】社会保険労務士法人ハーネス 代表社員 一般社団法人未来のワークデザイン研究所 代表理事
【得意分野】多様な働き方制度設計(週休3日制、スーパーフレックス制、短時間正社員、テレワーク、特別休暇、ジョブ・リターン制等) ポジケア®育児・介護・疾病等での離職防止プログラム 賃金・人事評価制度見直し(働き方改革、同一労働同一賃金対応) シニア人材活性化(キャリア・シフト・チェンジ研修)、女性活躍推進 心とからだの健康管理(メンタルヘルス・ハラスメント対応含む)
【保有資格】特定社会保険労務士・ハラスメント防止コンサルタント・シニア産業カウンセラー・健康経営エキスパートアドバイザー・キャリアコンサルタント・プロティアン認定ファシリテーター
【実績】独立行政法人雇用能力開発機構:元中小企業雇用確保推進アドバイザー、財団法人 21 世紀職業財団:元女性活躍推進アドバイザー、2012年 キャリア・デザイン学会 研究会 修士論文発表者、2012年 社労士会シンポジウム 中小企業と「人を大切にする経営」登壇、2013年 日本産業カウンセリング学会金沢大会研修会「ハラスメント不全を発生させない職場づくりとはー裁判例から学ぶハラスメント対策ー」、2018年 労務理論学会「働き方改革と『働きがい』のある職場」社労士セッション発表者、2018年京都ウイメンズベースアカデミー「生産性向上のための人事評価ラボ(基礎編)」担当講師
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