5分で読める!注目の最新医療ニュース3選(2/6~2/13)
2月6日(月) 〜2月12日(日) の医療・ヘルスケア分野のニュースTOP3をご紹介!
医療ヘルスケアビジネスに特化したメディア「Harmony」が厳選した先週の注目ニュースはこちら。
東京医科歯科大学と日立システムズが共同研究!電子カルテ上の医療情報利活用の有用性を立証
東京医科歯科大学は日立システムズとHL7 FHIR*を活用した共同研究を実施し、電子カルテの医療情報を利活用することで医療除法の解析や診療に有効な情報の取得が可能であることを証明した。
*HL7 FHIR:HL7(電子医療情報の交換のための標準化団体)が医療情報の相互運用性を実現するために開発した標準規格
医療データの利活用は、以前からその有用性について注目されていたが、実際に行うには技術的なハードルが高い状況であった。今回の研究では、東京医科歯科大学が日立システムズと共同することで、技術面での課題を解決し、医療情報利活用の有用性を確認することができた。
出典:東京医科歯科大学ホームページ(https://www.tmd.ac.jp/press-release/20230209-1/)
医療情報を一元的に管理するプラットフォームのクラウド基盤を利用することで大規模な医療データが保存でき、システムの拡張やコスト削減が可能となる。また、HL7 FHIRに標準化されたデータは病院内だけでなく、他医療機関で保有している医療情報についても連携ができるため、治療計画などへのさらなる活用が期待されている。
各医療施設の医療データが統合され利活用されることで、医療DXがさらに推進され、新たな診断や治療の開発に繋がるだろう。
医療DXについてもっと知りたい方はこちらもチェック!
創薬ベンチャー創出・支援を推進!経済産業省、創薬ベンチャーの事業化に係るVCの公募を開始
2023年2月10日(金)、経済産業省は、令和5年度「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」に係るVCを公募すると発表した。公募期間は令和5年2月10日~令和5年3月16日としている。
近年の新薬の大半はベンチャーが開発したものであり、今後も創薬ベンチャーの創出・活躍による新薬開発が期待されている。しかし、新薬の開発には多額の資金を要するため、我が国の創薬ベンチャーエコシステムでは必要な開発資金をなかなか確保できないのが現状である。
本事業は開発資金不足の問題を解決するため、創薬ベンチャーに出資するVCを認定し、創薬ベンチャーの事業化および新薬開発を支援するものである。特に、創薬ベンチャーの十分な売上や成長を図るべく、日本に加えて海外市場での事業化を行う計画についても積極的に支援することが検討されている。
今回の「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」のように、医療・ヘルスケア業界では、資金調達が困難な創薬分野にも円滑に資金を確保できる環境の整備が進んでいる。
今後、創薬分野における専門性の高いキャピタリストをそろえたベンチャーキャピタルの認定や、創薬スタートアップの継続的なフォローアップによるエコシステム強化によって、医療・ヘルスケア業界がどのように変化するのか目が離せない。
医療分野のベンチャー支援事業についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
イーロン・マスクの脳インプラント企業、危険な感染性病原体を流出か
イーロン・マスク氏によって設立されたスタートアップ「Neuralink」は人間の脳にコンピュータチップを埋め込む脳インプラントを開発している企業である。現在同社は、危険な感染性病原体に汚染されたデバイスを違法に輸送した疑いで、責任ある医療のための医師会(PCRM)から調査を要求されている。
PCRMによると、同社の適切な訓練を受けていない社員が、病原体に感染したサルの脳から取り出したインプラントを、安全な梱包をせずに輸送したようだ。
Neuralinkはコンピューターデバイスを通じて、神経疾患ゆえに運動麻痺を持つ人々が自立を取り戻すことができるよう支援することを目標と掲げている。しかしながら、同社は今回だけでなく、以前にも動物実験の問題を指摘されており、安全性の課題が露わになっている。
最新の医療・ヘルスケアニュースはHarmonyをチェック!
Harmonyでは、今後、医療・ヘルスケア領域に特化した最新トレンドやニュース、注目スタートアップ企業のインタビューを発信中!
医療業界のビジネストレンドや事業戦略を学びたい方に向けた、より詳しい情報を更新しています。
以下から最新のおすすめ記事をチェック!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?