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身もこころも、軽やかに


4月に向けて、引っ越しの準備を進めている。とはいえ、夫が先に新居に入居してくれているので、私は自分と娘たちの衣類やら、おもちゃやら、こまごましたものをまとめているだけだ。そうは言っても、人間って生きていると、想像以上にいろいろとためこんでるんやなぁと思うのが、荷造りの常ではないだろうか。

そうして、「いやっこれ!こんなんあったよねぇ!!」と、懐かしの品を見つけて驚嘆し、手が進まなくなるのもまた、荷造りの常。昨日こんなものを見つけた。

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ご覧ください。製造元を。
西ドイツ!

西ドイツて!なんとまぁ裁縫セットをこねくりまわしていたら、ベルリンの壁崩壊前のスキンクリームが登場したではないか。「物持ちがいい」レベルを通り越してこれはもう、物が捨てられない人の末路な気がする。写真だけ撮って、30数年かけてようやくゴミ箱に向かわれました。

我が家は転勤が往々にしてありえる家族。正直、変化を嫌う人間の脳からすると、引っ越しってやっぱりストレスフル。特に子どもをもって以降、よけいにそのことを強く感じる。自分のこと以上に、子どもたちがうまく新しい環境になじめるかを、すごおく心配しています。まぁたぶん、何とかなるのだろうけれど。

転勤の良さ

不安だ不安だと言っていてもはじまらないし、決めたようにものごとは動くということもなんとなくの体感で知っているので、「こうある」と決めてしまったらあとは日々、流れに沿っていくつもり。せっかくなら、転勤の良さを改めて書き出してみようと思った。

①要らんものを捨てられる

もうこれに尽きる気がする。引っ越しするときは必ず大掃除をするので、必然的に、ため込んでいた、実は要らないものたちを捨てる機会を持てる。例えば西ドイツ製のクリームとか。

②価値観の共有

転居するとなると、環境がごろっと変わるわけで、したがって夫や娘たちと、来し方を振り返り、未来について話題にすることが多くなる。何が自分たちにとって大切で、何がそうでないのか、などなど。

たとえば娘が続けている習い事。次の場所でも続けるのか、否か。娘のやる気の確認にもなるし、だらだら続けているだけのものなら思い切ってやめて、新しいものに挑戦するきっかけになるかもしれない。(何事も続かない…となると、継続が得意な母としては不満なのだけれどね)

③出会いは希望

引っ越しはストレスフルと言いながら、新しい土地に行くということは、新しい出会いもまた、待っていてくれるということ。そこに行かなければ、ぜったいに出会えなかったもの、ひとたちに出会えることは、人生においてはプラスな気がしている。

④離れても大切にしたい、と願う気持ち

新天地で新しい出会いいっぱい!ひゃっほーい!!…とだけではなくって、引っ越しってなるとね、これまでそばにいてくれた存在との、ひとときのお別れが待っている。あぁ切ない。切なすぎる。出会いが素晴らしいものであればあるほど、お別れはさみしい。でも、諸行は無常。永遠ではないからこそ、感謝する気持ちも高まる気がしている。

ありがとう、このとき、この場にいてくれて。出会ってくれて、ありがとう友よ。

そういう気持ちがつよく、つよくなる。陳腐な表現しか出てこないけれど、

離れても、ともに過ごせたことは不変

そう、つよく思うのだ。

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さて。荷造りが面倒になってちょっと現実逃避的に書いたこちらのnoteでした。また現実に戻って作業を開始いたします。

これまでに感謝し、未来を楽しみに待ちたい今日この頃。きたる4月に、すてきな一歩を踏み出せますように。

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