言葉なんて所詮。でも言葉があるからこそ。
女優奈緒さんの泣きの演技に魅入る
今日はこちらのお写真から。
女優・奈緒さん。福岡のご出身とのことで。
うん、好みだ…
先日、SNSでこちら、奈緒さんの
泣きのシーンを目にしました。
これがね、すごかったんですね。
「あなたがしてくれなくても」というドラマが
今クール放送されていました。
ご覧になった方も
いらっしゃるかもしれません。
原作は漫画で、
私は先にそっちでこのお話を知りました。
テーマは夫婦のセックスレスというもの。
この作品が皮切りになって、
そこからものすごくたくさんの
同テーマの漫画が
発表されるようになった気がする。
これってあれよね、
同じように悩む方が数多くいるということ…。
さて!とはいえ今日は別に
このドラマについて
何らかを書こうというのではありません。
冒頭に書いた、
この作品で主人公を演じる
奈緒さんという女優さんについて
思うことありてPCに向かっています。
言葉なんていらない
おそらくこのドラマの第7話あたりだと思う。
夫婦に訪れた危機に際して、
夫から「ある告白」を受ける
奈緒さん演じる主人公。
その告白内容が本人にとっては衝撃で、
思わず時が止まる。そんなシーン。
で、涙する奈緒さん。(というか主人公)
この間、セリフはありませんでした。
でも、でもですね。
この時の主人公の気持ちはもう
画面越しにびりびりと伝わってきた!!
それは…
悲しみか
驚きか
あきらめか
虚しさか
おそらくそのいずれもが
まぜこぜになっているであろうことが、
言葉なんか介さずに
奈緒さんの手の震え、
こらえずあふれた涙の粒、
そういうものだけで十分に伝わってきたんですよ。
そう、言葉なんて使わなくても。
いやぁすごかったなぁ…。
優れた演者さんって、
セリフなくとも、
目の動きひとつで
その役の感情を見事に表現できるんだろうね。
サマンサモートン扮するメアリーがすごい
奈緒さんの演技を見て
思い出したのは、こちらの映画。
エリザベス ゴールデンエイジ
若干25歳でイングランド女王となった
エリザベス1世の恋と苦悩、
戦いの物語を描いた史劇超大作!
ってことで、2007年公開当時、
映画館で観たのでした。
西洋史に疎い私は、正直、
内容はほとんど覚えてなくて(爆)
でも、唯一、今も時折ふっと思い出すくらい
印象に残ったシーンがある。
それが、このサマンサ・モートン演じる
メアリースチュアートが、
自身の謀反がばれてこう叫ぶシーンだった。
traitor!!
(裏切者!)
これねぇ、ぜひぜひその映像を、
観てほしいのです。
そしてこの気持ちを分かち合いたい…
ほんとにすごかった(そればっか)。
このシーンもね、
セリフほとんどないんですよ。
先述したtraitor!!だけ。
エリザベス女王から
王位を奪おうと練った策がばれてしまったとき。
メアリー女王が一瞬笑う。
ふざけたように。
その様子はほんの数秒なのですが、
「あぁ、狂っちゃったな」ってわかる。
セリフ(言葉)なんていらない。
彼女のふるまいから、
女王の絶望が、たとえそれが
画面の向こう側であっても、
見ている人にがんがん伝わってきてしまう。
目は口ほどに…と言うもの。
時には言葉など使わなくても、
内にある気持ちが十二分に
相手に届いてしまうことがある。
もしかして…
言葉にそれほど固執せずとも、
言いたいことは、
相手に伝わっちゃうんじゃなかろうか…
と思った私でありました。
言葉には限界があるからこそ
多分、言葉には限界がある。
伝えられることは、
全体のうちほんの一部なのかもしれない。
とはいえ、
言葉は相手に
“自分”を伝える有効な手段に
変わりないって思っています。
言葉の限界を知りながら、
あくまで言葉の力を信じる。
そういう想いでこれからも、
言葉と付き合っていけたらいいのではないかしら。
例えば相手が放った言葉がね、
あったとします。
でも、そこに表されない部分にも、
もしかすると大切な何かがあるかも、
と想像すること。
見えない、聞こえない部分にも、
なんとかこうにか手を伸ばそうとしてみること。
言葉を扱う人間として、
そんなことができたらいいなって
話を友達にしたら、
「あのさぁ、せいちゃんって変態だよね。」
と言われる始末。
そりゃあそうか。
そんなことばっかり考えてるんだもんな。
でもそれをちょっと
嬉しく思った私はやはり、
正真正銘の変態なのかもしれない。
言葉の不十分さを認識して
言葉を超えていったその先に、
一体何がありそうでしょうか。
久しぶりに好きな女優さんができました。
しばらく彼女を推そう…。
言葉にならない“見事な”表現、
集めてますww
ぜひ教えてくださいねー!!