自分の人生の舵を握る
全力を尽くし、やり抜いたと思えること。それは、たった一度の経験でも、強く心に残り、その後の自分の人生に強く影響を残すことがある。
その影響は、自分への信頼であったり、人を思いやる優しさだったり、新たなプレゼントとして私の心を変えていく。
その恩恵は計り知れない。
全てを失うような大打撃も、しっかりと立ち上がり、また歩みを進める事が出来たという事実が、自分にとって価値のある経験となる。
人生で立ち止まれる時間を与えられることは、意味のあることだ。
人生に意味はないけれど、意味を与えることは私達には出来るのだから。
再び歩みを進めるため、人生の旅路に携えてきた自身のナップザックの中身をひとつひとつ手にとって、この先も入れて運んでいくのか、心が動かされるものなのか、丁寧に向き合う。
中には、いつ入れたのか良く覚えていないものや、必要だと言われていたから、皆が持っているから、そんな理由で背中に背負って運んでいた、そんな宝物もあったりした。
置いていくことをためらうものもある。
これまでの自分の人生で一番大切だと思って、いや思わされていたものであればあるほどに。それに向かって進むことが正しい幸せの在り方だと信じていただけに。
でも、その荷物を抱えていたからこそ、今、見えるものがある。
一緒に歩んでくれた事を心から感謝して、ここまで私を連れてきてくれたことに感謝をして、その宝物をそっとその場に置いていく。
沢山の経験をさせてくれてありがとう、その指針のお陰で私はこうして私を知ることが出来た。本当にありがとう。
私たちの人生は、相対的な価値基準で幸せの尺度を表す時代ではもはやなく、それぞれの人生がオリジナルなもので、幸せのカタチは無限にある。
ひとつ置いていく古い宝物の代わりに、新しい未来の宝物をひとつナップザックにポイっと入れて。
そんな時代に生まれたことに、そんな時代がやってきたことに感謝をして、また一歩進んでいく。
皆が自身の無限の幸せを体現出来る世の中に、今、やっと辿りついたことに。
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