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本当に自由な生き方「サンニャーシー(捨て去る人)」~バガヴァッドギーターカード

すべてを捨て去る生き方を選んだ人「サンニャーシー(捨て去る人)」は、何も憎まず、何も渇望しない。「好き・嫌い」という相反する思いから自由である。アルジュナよ、サンニャーシーはあらゆる束縛から自由であり、幸せの意味に解き放たれている。

以前の記事でバガヴァッドギーターカードについて触れました。

ガンジーも枕元に置いていたというインドの経典バガヴァッドギーターの教えを元に作られたこのカードはカードの解釈とともにYOGAのポーズが添えられています。

このカードにYOGAのポーズによって繋がって、より理解を深めていこうという試みを行っていこうと思っています。
意図は「本来の自分自身と深く繋がった状態で現実を生きる」です。

ということで引いたカードはタイトルにもある通り。「サンニャーシー(捨て去る人)」でした。

いきなり出足をくじかれた感じでした。
なぜって。
新しいことを始める人間は何かビジョンを持っているわけです。
変わりたい。
どう変わりたい?

そこで漠然としたイメージを持っていました。

そこに「こだわりや思い込みを捨てろ」というメッセージ。
*自分はこういう人間だ(自意識)
*他人にこう扱われるべきだ(期待)
*好き・嫌い(ジャッジメント)
*失敗/成功、批判/賞賛(評価による心の揺らぎ)

わたしがやろうとしていたことは、自意識の着せ替えに過ぎなかったのですね。
赤い服を脱いで青い服を着ようとする。
「じぶんじゃないなにか」になろうとするのも「より良い自分」という幻想も捨てたはずだけれど、どうしても二元的な思考に陥りがちなわたしたちは知らずにパターンをループしているようですね。

よりイメージに近い例えは、「自分の服を着替えるのではなく、ただ洗濯をしていく、汚れを落としていく」ということになるのでしょう。

このカードは「狭い考えに縛られ、他人の目を気にする生き方をバッサリ捨てよ!」と、あなたに告げにきました。これからは、Yogaに立ち、自分に生きるサンニャーシーとなり、もっと楽しく、もっと自由に、自分を信頼して素直に生きよ!
自意識の縛りからあなたを解き放つためにやってきたのです。

ひとはひと。
自分は自分。

他人は変えられない。
分かっていてもそこに想いが囚われ続けている人も多いと思います。
他人を自分の思いから自由にする。
自分の「思い」で他人を縛らない。
これは実際言動に移すかどうかではなく、こころの中でもそうだと思います。

思考という縄によって誰かを縛り付けているということは、その思考―縄を持っている自分自身もその状態に縛り付けられていることに他ならないのだから。

そして同時に必要なこと。

自分のあるがままを許し、すべてを受け入れ、自分自身を自意識の限界から解放し、自由にすること。
この2つができて初めて、人と自分の気持ちのいい距離感がつくれるようになります。お互いの自由を認めることで、他人が自分をどう思おうと、何を言おうと、「自分には関係ない」ときっぱり言うことができるようになります。
周りを気にしていちいち反応したり、流されることがなくなります。自分に強く自由でいることで、他人に優しくなれます。

自分に対する態度。

こういう自分、というビジョンを抱いているとき今ある自分を否定していないか?

自分をすべて認めて受け入れるのは難しい人もいると思います。
気づかないふりもたくさんあると思います。
見えたら辛くなるから。
他人のせいにしていることもたくさんあると思います。

でも、全部自分!

良くも悪くもなく、ただ「そうなんだ、そうだったんだ」と認めて、そこに生まれてきた感情を受け入れて寄り添う。
これは自己憐憫ではありません。
今まで否定してきた分だけ時間がかかることだろうけれど、寄り添うことで、時に涙を流してあげることで自分という服のシミが取れていくのだと思います。

プライド・エゴ・自意識・こだわり・我欲・執着。

それらすべてを瞑想で解き放つ日。

このカードのYogaは「鷲のポーズ」
リンクしている皆さんも共に本来の自分へ帰る旅を辿れますように。

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