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刺さないはり治療(経絡治療:けいらくちりょう)

こんにちは。とあるはりきゅう師です。


わたしは、現在1年間で1000件以上の
臨床経験
をもっています。


1000件以上のほとんどが
この【刺さないはり治療】で
治療をしています。


では、刺さないはり治療はどういうものか
わかりやすくご説明していきます。



1.刺さないはり治療


みなさんがイメージされている
はり治療は、トントンと刺して、
時間をおく。

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あるいは、刺したはりに電気を
流して治療をするイメージが
あると思います。

画像3


しかし、刺さないはり治療は
その名の通りはりを刺しません。


言い換えれば、
はりを接触させるだけとなります。


つまり、物理的には
皮膚を貫通しないので
刺すことにはなりません。


はり治療を『怖い』『痛そう』
感じている方には、安心して
治療を受けられます。


また、いままではり治療を受けて

・あまり効果がなかった
・逆に痛い思いをした

という方にも違った観点から
カラダの状態をみられるので、
症状の緩和につなげることが
できます。



2.経絡治療(けいらくちりょう)


わたしがメインにしている
【刺さないはり治療】の正式な名称です。


経絡(けいらく)という言葉を初めて
聞いたという方も多いでしょう。


経絡というのは、カラダにある
ツボの流れのこと
をいいます。


ツボはカラダのいたるところに
あります。


しかし、これらは1つの流れとなって
つながっています。


しかも、この経絡は、
内臓に絡みついています。


なにか症状がおきたときには、
内臓の不調が原因だったりします。


この不調はどこかのツボに反応として
あらわれてきます。


その反応がでている
ツボに対して、はりをします。


すると、内臓の調整がされるため、
症状が緩和されます。



3.経絡治療の目的

経絡治療の目的は、
カラダ全体の自然に治す力を
向上させること
です。


病院のように

・痛いからその部分だけ
・症状AがでているからAに効く薬を

というようにその部分だけでなく、
カラダを全体的に観察して、
全身に効果がでるような治療になります。



4.経絡治療のやり方

治療するためには
カラダの観察が必要になります。


治療をする側が、
目でみて、
耳できいて、
手でふれて、
患者さまを観察をします。


目では、瞳の輝き・顔つき・
肌の色やツヤ・カラダの動きなどを。


耳では、症状・話し方・声質を。


そして、手でツボの状態・お腹の状態・
手の脈の状態をみて、
カラダがどのような状態か
というのを観察します。


ある程度の観察がおわったら、
どのツボを使うかという指標をたてます。


指標をたてないと
どのツボを使うかが
明確になりません。


そして、いよいよツボにはりをします。
ツボの反応を見極めたうえで、
カラダの状態にあわせてはりをします。


はりをするといっても、
ツボに接触をさせるので
痛みはありません。


治療のあとは、
『カラダが軽くなった』
『スッキリした』
『なんとなく力がぬけた』

という感覚になっていれば
OKです!


ただし、人によっては、
反応がにぶい方もいます!


症状の重さや、その人の
感覚の問題もありますが、
治療を続けていくと
カラダはだんだんと
変化していきます。



5.経絡治療で使うはりの種類

基本的には、深く刺すときに
使うはりと同じものを使います。


しかし、カラダの状態により
材質を使いわけます。


カラダやツボの反応が
弱っているところには、
銀のはりをつかいます。


銀のはりは材質がやわらかく
弱い部分をおぎなうには
もってこいです。


一方で、外からの悪いものが
入っている部分や
働きが強くなっている部分は、
ステンレスのはりを
使います。


ステンレスは銀よりも
硬い素材のため、
働きが強すぎているところを抜くには
良いものになります。


また、普通のはりを使うのが
怖いという方は、図のように
先端が丸くなっているはりを
使います。

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普通のはりと比べて刺激が
よりマイルドになります。



6.経絡治療と適応症状


経絡治療は、一般的なはり治療とは違い、
適応症状の幅がものすごく広いです。


これは、東洋医学の考え方からきていて、
ほとんどの症状は、気や血液の流れが
わるくなって起きるという考え
になります。


複数の症状を気や血液の流れで
とらえてそれに対して、
ツボの反応・はりの刺し方・
材質の選択をするため、
必然と症状の幅は広がります。


ただ筋肉がこっているから
そこに、はりをして電気を流す治療とは、
目的も考え方もえらい違いになります。


経絡治療の適応症状は、こちらからご覧ください!


このようにはり治療には、
刺さないはり治療(経絡治療)のように
マイナーなものがあります。


ぜひ自分のカラダに合わせた治療を
していただければ幸いです!


刺さないはり治療のリスクについての記事
合わせてご覧ください!

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