鍼灸治療の種類と具体的な治療方法

いまある鍼灸治療には、大きく分けて3種類あります。

細かく分けるともっとたくさんありますが・・・

今日は治療の方法も含めて具体的に書いていきます。

いままで、鍼灸治療を受けたことがある方は、

どの治療方法だったのか、思いだしてみてください。


また、鍼灸師としての個人的な意見も書いていきます。

《目次》
1.トリガーポイント
2.中国鍼(ちゅうごくしん)
3.経絡治療(けいらくちりょう)
4.まとめ


1.トリガーポイント

     トリガーつまり引き金です。
     痛みの引き金になっているところに鍼を 刺して、痛みを除去する
  やり方です。
     ほとんど場合、痛みを出しているコリに対して刺していくので、目的の
  部分がほとんど筋肉・神経になります。
     特に、運動器の症状(筋肉の痛み・張り、捻挫・打撲、しびれ)に
  効果を発揮します。

2.中国鍼

     中国でおこなわれている鍼治療。
     比較的太い鍼・長い鍼で、症状にあわせていろんなところに刺します。
     トリガーポイントのようなコリに対して打つ場合もあれば、コリのように
     反応が出ているツボに刺していく場合があります。
     また、おなかの調子が悪い場合は、おなかなどにも打ちます。
     体中のツボの組み合わせで症状をやわらげるようにもやります。
  運動器の症状・内科の症状にも効果を発揮します。


3.経絡治療

     日本で発展した治療法。(私が現在メインでやっている治療方法です。)
     考え方は昔の中国の古典の内容を応用しています。
     トリガーポイント・中国鍼と比べると、鍼を刺す深さはかなり
     浅くなります。
   (皮膚の表面まで刺します。時には1mm満たないくらいの深さです。)
     使うツボの反応もコリに似たような状態ではなく、皮膚のハリ・ツヤを
     みます。
     ツボの組み合わせも腕や足にあるツボを使って症状をやわらげます。
  この治療も症状に対応できる範囲が広いです。


4.まとめ

それぞれいいところ悪いところがあり、治療の考え方・やり方が違います。

1.トリガーポイントと2.中国鍼は、カラダとの相性の良し悪しがはっきり別れます。

どうしても鍼を目的の深さまでいれなくてはいけないので、刺す瞬間に
皮膚にピリッ、ズキッと痛みをだしたり、鍼を刺していって中でチクッと
する場合があります。

もちろん痛くないように刺す技術が必要ですが、感覚が敏感な方と
鈍感な方がいるので、痛みの感覚が感じやすい感じにくいは個人の差によります。

効果がはっきりでる方は、その場で症状がとれます。

3.経絡治療は人の現在のカラダの状態に合わせて鍼を打ちますが
かなり浅く打つため、刺された感じがあまりありません。

刺される痛みが苦手には、オススメしますが、強い刺激を好む方には
オススメしかねます。

また、鍼治療のあとの感覚や持続効果も個人差がでます。

①治療後、すぐに症状がとれる(筋肉がゆるむなど)方
②治療後、だるさ・鍼の刺さった違和感・眠気がでて、解消された後に
 症状がとれる方
③治療後、だるさ・鍼の刺さった違和感・眠気がでて、それもあまり
 解消されない方
④治療後の効果が2週間から3週間くらい持続する方
⑤治療後の効果が2・3日から1週間くらい持続する方
⑥治療後の効果が1日で終わってしまう方

私は、1と2の鍼を受けた後は、残念ながら③でした。
何回受けても、同じでした。
ということもあり、私個人のカラダには3の治療法があっていると
思います。

現在、鍼治療を受けている方はいかがでしょうか?

理想なのは、治療を受けた後、症状がいつまでも出ないことです。
しかし、今の社会では時間に追われ、仕事に追われている生活が
続いているので、長期間に疲れています。

長期間にわたって疲れているので、症状が悪化したりぶり返したりします。鍼灸治療は、いまある症状を改善するだけでなく、症状が出る前にやる
ことで大きな症状をださないように予防することもできます。

ぜひ、自分のカラダにあった鍼灸治療を見つけてください。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?