ダイエットの救世主あらわる！ ？ 我が家に遣わされた芋子！の日 【洋梨夫人のダイエット日記vol.13】

王「イモ子よ、お主はどこから参ったのじゃ」

芋子『ハイ、ワタクシ、東の海の遥か東にございます国、倭国から
おおよそ３ヶ月もかけてドンブラコ〜とやって参りました。
あ、こちら、上の者からの書簡と、
ちょっとした、え〜っ、その辺で摘んだ、どこにでもあるお花です、
どうぞ。』

王「倭国からの使者？
嘘おっしゃ〜い！
それはなんだ？お主の背中のラベルよ。
そこには、越南と記載されておるぞ。
英国の文字が朕に読めぬと思うておるのか？
ジャパニーズ　スイートポテト　（イエロー）　産地：ベトナム
と表記されておる。
だいたいお前のその話し方、
ちょいちょい緊張感に欠けてて、
なんでか全部が胡散臭い。
はっきり言って偽物っぽい。
お前は誰だ？
そう、お前は芋子。
ベトナムの芋子だろう？
はっきりそう名乗っていたら本物だったのに残念だよ。
投獄！
率て行け！」

従者【おっ、お許しください、王様！
こっ、この者、隋の国にやってきたばかりで、
まだ新しい環境に慣れておりません故、
３ヶ月かけてドン・ブラコ〜して来たわりに、
まだジェットラッ…、いえ、時差ボケに悩んでおります故、
どうか、どうか御慈悲を、恩赦を、mercyを…】

王「おい、お前！
今、カタコトで”ドン・ブラコ〜”言ったな？
いいか“ドンブラコ〜”とは、
重みのある物などが、水に浮き沈みしながら漂う様を表す倭国の言葉であって、
ドン・キホーテ、ドン・ジョバンニ、ドン・ペリニヨン、ドン・小西のような
男性の貴人・高位聖職者に対する尊称を表す
スペイン語圏もしくはポルトガル語圏の”ドン”では無い。
そのルールに従うと、
ドン・ブラコ〜は、”ブラコ殿〜”になっちゃって、もう完全に意味不明。

やはり、お前…
西洋からのスパイだな？
投獄！
完全に投獄！」

芋子&従者：ガクブルガクブルガクブル…

＊注：japanese sweet potatoは普通に”さつまいも”の意味で使われています


さて…
サッと洗って、
ポイッと炊飯器に入れて、
ジャーっと水を足して、
”ブラウンライス”モードにして
スタートボタン、
ピーーーーーー－ー！！

小野芋子ごっこ、今日も楽しかった。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のお話にも関連している、
芋を食べることになったお話は、こちらからどうぞ。

そう、
度が過ぎる呆れたF（脂質）を諌め、
PFCを適正バランスにリハビリしていくために
C（糖質）の塊であるサツマイモを召喚した洋梨夫人でございます。

「糖質が欲しいのならば、白飯をしこたま食べればいいじゃない？」
とマリーアントワネット風に皆様は思われるかもしれませんが、
実は私は、ただダイエットをしているわけにあらず。
ことの始まりは、昼食を取った後の
あたかも、何らかのヤバいブーツを盛られまくったのか
と疑うような、まごう事なき睡魔。
これの改善のために昼サラダを始めていたと言う経緯もあるのです。

昼マック、昼ラーメンor昼クイテオ、
もしくは、昼日本昔ばなし風白飯。
これらを楽しむ昼下がり。
その美味しい快楽に溺れた後にやってくるのは、
重力が地球の3倍くらいの、別の惑星に飛ばされたんか？！
と思うほどの体のだるさと、やる気のなさと、睡魔。

週に5日のウィークデイが終わり、ウキウキで迎える土曜の昼、
可愛い子供たちからの「遊ぼ遊ぼ」の可愛らしいお誘いのオファーも、
この睡魔の前では効力ゼロ。
こうなったら一緒に寝ればいいんじゃない？
と、やたらとお昼寝に誘うも、
あまりの親の必死さに異変を感じた５歳児の眼は、ギンギンに覚醒。
ベッドのマットレスをトランポリンがわりに、
チカチカ光るトーチ（懐中電灯）はミラーボールがわりに、
飛んだり跳ねたりしながら踊りたくる、
新感覚のレイヴパーチーが白昼堂々繰り広げられることとなります。
レイヴパーチーの参加者にいろんな所を踏みつけられながらも、
どっぷりと眠りに落ちていくカオスな午後を繰り広げることに、
実際のところ嫌気が差し込みまくっていたのです。

どうやら、この狂気的眠気の原因は、
食後に急激に上がった血糖値をなんとか抑えなくては、と
体が頑張った結果、
糖をエネルギーに変えるインスリンが大量に分泌。
その反動で血糖値が逆に急降下。
今度は低血糖状態に陥り、
強い眠気や倦怠感を感じたり、イライラしやすくなったりすることらしい。

その様はさながら、
ナガシマスパーランドにあるスチールドラゴン2000！
高さ９７mから約68度の傾斜を急降下！体感はほぼ真っ逆さま！
最高点から地上までの急降下では、約3.5Gの荷重で、
世界一のスケールを味わえるという、
急降下急上昇を繰り返すモンスターマシン。
ちなみにキャッチコピーは
”スリルまるだし、本能むき出し”（wikipediaより）
知らんがな！

「これや！ドンピシャでこれや！！」
と膝を打った洋梨夫人は
それ以降、てんこ盛りの白飯を見るたびに
眠くてだる重い最中に
この”スリル丸出し、本能むき出し”キャッチコピーと
繰り返す激しい上下運動で
原因不明の頭痛まで追加してくるのかと
不安を感じるようになったのです。
ご飯、どう考えても美味しいけどね。

おば…いや、
夫人気取ってるのに、
スチールドラゴンはきついなぁ、避けたいなぁ。
その上、世界一のスケール。
かなり遠慮申し上げたいなぁ。
なんて思っていたら、
どうやら糖質だけど、”丸出し、むき出し”にならないいいものがあるらしい。
と、小耳に挟んだわけですね。
その正体が、

サツマイモ！

ほんまかいな？
だってダイエットに
ポテチとかフライドポテトとか禁忌やぞ？！

そうね。
私も、ダメそうなイメージだけは持ってた。
でもね、食べ方に、ちょっとコツがあるらしいのよね。

ピピーーーッ　ピピーーーッ　ピピーーーッ

又聞きの、
サツマイモに含まれているらしい、
誰も行きたがらない大腸にまでデンプンを笑顔でニコニコお届けして
便秘改善、血中コレステロールや中性脂肪の減少、血糖値の急上昇を抑制を助けてくれる”レジスタントスターチ”の説明と、
実際にサツマイモ食べてみた体の変化を
さも得意気に
これからここでご披露しようと思ってたところだけど、
炊飯器の芋が炊き上がったようなので
またそれは別のお話。

話がどんどん逸れて全然先に進まないなんて
夫人世界では特別でも何でもなくて、
むしろそれがデフォルトですけど？
って妙に上から目線であらかじめ伝えておくわね。
クレームが来る前にね。

もうバレてると思ってるけど、
はっきり言って、今回は、
”芋子ごっこ”がやりたかっただけなんだよね。

投獄！
完全に投獄！！ （続け

May. 2022