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《絵本レビュー》春はあけぼの

こんばんわ!
もー最近、午前中眠くて眠くてしょうがない。(笑)

どうやら、春は朝に副交感神経から交感神経優位な状態に切り替わりにくいみたいです。

そして、寒暖の差が激しいですよね。そりゃあ自律神経狂いそうですよね(笑)

んさっ、今宵もやっていきましょう!
レビューする絵本は【春はあけぼの】です。

文は、清少納言さん。
絵は、たんじあきこさん。
編集は、齋藤孝さん。

初版は、2005年12月です。


《ストーリーについて》

〝枕草子〟は時代を超えた名文、日本の宝石。

春はあけぼの
やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて——-

3歳から100歳まで、声に出して読める、言葉絵本シリーズの一つです。


《10コの好きなところ》

①表紙が、着物を纏った女の子(おそらく清少納言をイラスト化しているかも)と桜や月の絵が可愛く優しく描かれているところ。

②見返しも、日本の四季を感じられる動物や草花がたくさんたくさん描かれていて、楽しい。

③題字の文字は、白にピンクの影がついている趣のある明朝体が文にピッタリマッチしている。

④絵も、線画で色がついている部分が、この着物を纏った女の子の頭だけという。それは、彼女の頭の中を文にしているような絵が描かれているところ。

⑤文は、好きなものを次から次なら並べていくところや、具体的なものを列挙していく書き方が作者の世界観を感じる。

⑥〝むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。〟春の表現で、すこし紫色になった雲が細くたなびいているのがいいとか、紫のチョイスが素敵すぎる。

⑦〝また、ただひとつふたつなど、ほのかにうちひかりて行くもをかし。〟夏の表現で、ほんの1匹か2匹、ほのかに光っていくのも風情があっていいも、夏の繊細な部分を感じる。

⑧〝秋は夕暮れ〟秋の表現で、秋は夕暮れが素敵だなんて、現代も昔も人が想うことは変わらないんだと思った。

⑨そして、〝冬はつとめて。〟も、冬は早朝がいいなんて、ほんとそうで澄んだ冷たい空気を吸っているような気分になる。

⑩最後は、声に出して読んで気持ちよくなってハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『なんでさ、〝やうやう〟を〝ようよう〟ってよむの?』

『カラスはおうちにかえるんだよね?』

『このおんなのこってさ、だれー?かいたひとぉ?』

って、言ってました。

わたしは、齋藤孝さんの現代語訳がわかりやすくて、一回頭に入れて、この名文を娘たちと一緒に元気に読みました。


《おしまいの言葉》

紫式部とライバル関係にあった、清少納言。
わたし、紫式部も好きなんですが、それぞれの個性が炸裂しているんですよね。

優雅で華やかな平安時代だからこそ、こういう随筆が流行ったんでしょうね。

なんか、日本らしい絶妙な表現って、胸キュンなんですよ。

まぁ、直球も変化球も私は好きですよっ♡

☆彡





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