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《絵本レビュー》モミの木

こんばんわ!

もう、冬眠したいくらい朝起きるコトがつらすぎます。

あと、10分。あと10分って寝てしまい寝坊気味になっちゃうんですよね。(笑)

んさっ、今宵もアドベント絵本やっていきましょう!

レビューする絵本は【モミの木】です。

作者は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンさん。
絵は、サンナ・アンヌッカさん。
訳は、小宮由さん。

初版は、2013年11月です。


《ストーリーについて》

森の外れに、はやく大きくなりたいと思っている小さなモミの木が立ってました。

お日さまの光も小鳥たちのさえずりも、朝な夕なに深紅色に染まる雲たちもなんら喜びを与えるものではなかったんです。

毎年秋になると、木こりがやってきておおきい木や、自分より小さい木を切って森から出ていきます。

鳥たちに、その木々の行末を聞くとワクワクしました。
そしてとうとう、切り倒される日が来ます...。

モミの木の人生を通じて、今を生きる大切さがわかる絵本です。


《10コの好きなところ》

①表紙が、キャンバスっぽい素材で金の箔押しが効いているモミの木の絵が素敵。
マリメッコのデザイナー、サンナ・アンヌッカのイラストがおしゃれすぎる。

②サイズも、モミの木の高さが映える縦長サイズで手にしっくりきて持ちやすい。

③題字の文字は、木の幹をイメージさせるような書体で、物語とマッチしている。

④絵も、テキスタイルデザインっぽくて色鮮やかでうつくしい。シンプルなんだけど手がこんでいる。

⑤文は、あるモミの木の一生を追っているような書き方で、読み終わるとドキッとさせられる。

⑥冒頭から、すでにモミの木がまだ若いという事がわかるし、これからはじまる物語の予感がする。

⑦見返しも、モミの木の中にいるような感覚に陥るような絵が美しい。

⑧この木が切り倒されて、クリスマスツリーにされ、モミの木が喜ぶところが、人生のMAXだったということと、それが一瞬の喜びでもあるというコト。

⑨その後、屋根裏部屋に置かれて昔の頃を思い返して後悔しているところが人間らしくみえる。

⑩最後は、燃やされて走馬灯のように回想してハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『おおきな、モミのきは、おふねのどうぐになって、ちいさいモミのきは、クリスマスツリー?』
『モミのきさ、かわいそうねぇー。しんじゃったのかなぁ』
『おうちにも、モミのきあるよね、たいせつにしようね♡』

って、言ってました。(笑)

うちにも、クリスマス大好きなので、モミの木があるんですよね。通称モミちゃんっていうくらい愛着もって育ててるんですが、読み聞かせしてて、なんか切なかったですね。


《おしまいの言葉》

物語の中で、お日さまから『今を生きなさい』と言われた時は、まだそのモミの木は解らなかったんですよね。

そーゆーことってありますよね。
過去や未来に囚われて、今が見えない時って。

今の連続で未来が作られるし、過去の連続で今があるんでしょうけど。

なんか、大切なことって今を一生懸命生きるってことなんですけどね。

けどね、人間だからできない時はできないんですよね。

仕方がない愛しい生き物ですね、私たち♡

☆彡








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