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【私の好き】ココロ震わせる「金言」との出会い|NO.2
どうも、Mizuです!
今回は「金言」シリーズ第二弾
第一弾はすでにアップしているので、そちらも合わせてお読みくださると嬉しいです。
皆さんはこれまで生きてきて、自分の価値観や生き方を変えてくれるような「金言」に出会ったことはあるでしょうか。
私個人による金言の定義は「どうしても言語化できない不安、悩み、モヤモヤを一言でズバリ表現した」言葉です。
本日はわたしが最も尊敬している人が放った「金言」を紹介します。
K先生「死ぬなよ」
K先生は、私が高校2年から3年までお世話になった担任の先生です。
気前がよくフレンドリーな方で、生徒や教師陣から慕われていました。
そんなK先生が卒業式に放った一言。
「死ぬなよ」
卒業式後に開かれた最後のホームルーム。
生徒にK先生が作成した4,5ページの小さな冊子が配られました。
その中には受験勉強を頑張ってきた生徒に対する労いと感謝の言葉がありました。
次のページをめくると「話変わりますが…」と、一言。
日本人の自殺率とその要因が書かれていました。
一部要約して紹介します。
日本人がマイナス思考である要因は3つある。
①遺伝的要因
日本人の65%は「不安遺伝子」を持っており、他国の人々に比べてネガティブな思考になりやすい。この遺伝的な要因が、俺らが不安を感じさせやすくしている。
②文化的要因
日本の文化には、目立つことが嫌い、周囲に馴染めないことを恐れる、そして真面目さを重んじるなどの特徴がある。これらは、長い歴史の中で築かれてきた日本の文化であり、現在の俺たちに与えているストレスの要因にもなっている。
これらの2つは自力で変えることは難しく、仕方がないと諦めるしかない。
そう言い切った上で、K先生は3つ目の要因を取り上げました。
③教育的要因
学歴に対するコンプレックスや、勉強しなければならないというプレッシャーなど。
③のマイナス思考要因を取り上げた上で、K先生がエリート営業マンをやめて教育に携わろうと決意した理由が書かれていました。
「国や組織、遺伝子や文化は無理でも、考え方を変えさせることができれば、自ら命を断つ人を減らせるかもしれない」
K先生は本気でそう思って、私たちと接してくれていたようです。
授業中には勉強することの大切さだけでなく、働くこと、大人になることの楽しさを教えてくれていました。
彼の振る舞いの裏には熱い思いがあることをその時私は初めて知ることができました。
K先生はこれらの前置きを話した上で私たちに伝えました。
「死ぬなよ」
この日から4年後。
私はうつ病が原因で就職を諦め、失意のどん底に立たされていた。
コロナ禍以降、メガティブ思考は加速する一方。
夢みた理想のキャンパスライフをおくことができなかった失望感。
夢や希望を持って就職して、社会人になっていく友人とのギャップに絶望。
自分はどうせ何をやっても無駄だという自己嫌悪。
もう無理だ。
ふと、K先生の言葉を思い出した私は衝動的に連絡を入れました。
翌日
卒業後初めての再会。
初めて交わす酒。
開口一番に伝えました。
「このままじゃ俺、ダメになるかもしれない。そう思った時に先生の言葉を思い出しました」
先生は「言ってみるもんだな」と微笑んだ。
私はこの頃から、少しポジティブになれた気がした。
辛くても、苦しくても「自ら命を断つ」ことをしなければ、何かいいことが起きる。そう思えるようにもなった。
しかし、あの日から2年経った現在、再びネガティブ思考に陥っている。
仕事に対するストレスが半端じゃない。
大好きだった女性に振られ、アイデンティティを失ったような感覚。
一年先にキャリアを積んだ友人たちの勇士ある姿。
K先生の言葉を思い出した、今日。
再び自分を変えるためのスタートを切らなきゃいけない。
明日や来年頑張るじゃない。
今日1日だけを必死に生きなきゃいけない。
再び、気が引き締まる思いがした。
皆さんが辛い時、苦しい時。
どうかこのK先生の言葉を思い出してください。
すべては考え方次第で、どうとでもなります。
社会の常識やもっともらしい言葉に惑わされないで。
私の尊敬する恩師とのエピソードが誰かを救うことになれば、嬉しいです。