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北ドイツ旅行④2024年世界遺産登録シュヴェーリン城

メクレンブルク・フォアポンメルンの州都、シュヴェーリン。
この街には、複雑に入り組んだ湖があり、その中の一つの島に、素晴らしいお城が建っている。

私がこのお城を訪れた翌週、シュヴェーリン城はユネスコ世界遺産として登録が決定された。

中央駅はしっかりとした構えで、噴水や花々に囲まれている。

Pfaffenteich
お城に行くにはSchwerin Mitte駅が近いが、この湖を見たくて中央駅にて下車した。
Teichは池だが、かなりの大きさだ。

ニコライ教会
この写真の通り、晴れていた空がいきなり暗くなった。
教会に入って2分も経たないうちに、土砂降りの雨となり、雷も鳴り出した。
あと数分遅れていたら、傘など役に立たないほどにずぶ濡れになっていただろう。

私はキリスト教信者ではないが、こうして神の家に守られ、屋根の下にいられる事に、不思議な力を感じざるを得なかった。
たくさんの方々が、私と同じようにこの教会に留まり、雷雨が過ぎ去るのを待っていた。

雨がようやく止み、いよいよシュヴェーリン城へ向かう。
マルクト広場と、ニコライ教会。

お城が見えて来た。
曇っていた空から、青空が覗く。

このお城はフリードリヒ・フランツ2世が増改築を指示し、今の姿になったのは1853年。
湖に浮かぶお城と言われている通り、島全体がお城として使われている。
全体像はこちら。

wikipediaより

お城には635の部屋があるそうだが、大きく分けて博物館と宝物館を見学できる。
宝物館には、数々のコレクションが展示されている。

レンブラントの作品も。

Jan Steen
Potter

こちらが、博物館内部。
かつて使われていたリビング、調度品などは、とても豪華だ。

湖を見渡せる窓から。

こちらが、このお城の中で注目される花の間。
お城の塔の部分にあたり、フリードリヒ・フランツ2世が、王妃アウグステに贈った部屋とも言われている。

歴代の当主の肖像画がずらり。

図書館
玉座の間

またこのお城は現在、メクレンブルク=フォアポンメルン州の州議会場としても使われている。

庭からの眺めも素晴らしい。
こちらが、花の間の部分にあたる塔。

湖に浮かぶ城は、湖上の歌姫とも呼ばれるそうだ。
その姿を見たくて、湖の反対側にも足を運んでみた。
逆光になってしまったが、このお城全体の美しさが分かるのは、遠方からだろう。

ブルク湖には、たくさんの遊覧船が停まっていた。
島にはまるでメルヘンの世界から抜け出たようなお城が建ち、庭には花が咲き乱れる。
ここにいる湖上の歌姫は、一体どんな歌を奏でるのだろうか。
私はいつかその歌を、船の上から聴いてみたい。

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