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南ドイツ一人旅⑥天空の城ホーエンツォレルン城

気持ち良いハイキングの終点は、天空の城ホーエンツォレルン城。
前回の記事はこちら。

ハイキングで疲れた身体を、ラズベリーケーキで癒す。
甘い食べ物は、疲れた身体に心地良い。
(疲れていなくとも、甘いものはいつでも大好きだ)

休憩後に、早速お城を見学してみる。
見学チケットはオンラインで入手可能で、同時に時間指定もできる。
ホテルのかたのお話によると、以前はアルプカードでこのお城も入場できたそうだが、今は別途チケットが必要。
今回の旅の中で、私が唯一購入したチケットは、このお城のものだ。

お城は、その名の通りプロイセン王家ホーエンツォレルン家の所有であり、発祥の地でもあるそうだ。
重厚な塔の前にも、プロイセンの紋章が。

11世紀にはお城の基礎となる建物があったものの、30年戦争により破壊。
1867年にフリードリヒ・ヴィルヘルム4世により再建された。
今もお城は、ドイツ最後の皇帝の直系子孫により使用されているという。

天空の城ホーエンツォレルン城。
その立地から、雲海が広がる時があるそうで、その時はまさに、天空の城と言えるのだろう。
私がこのお城を初めて見たのは、電車の中から。

しかし別の日に、同じ場所辺りで撮った写真はこちら。
全く何も見えない。
曇りや霧というよりも、まるで自分自身が雲の中にいるような気分だ。
雲がとても近い場所に浮いている。
手を伸ばせば、掴めそうなくらいだ。
この日も、午後にはすっかり晴れて、気持ちの良い天気となった。

天空の城と言える写真は、ハイキング時の写真に撮れたので再掲載。

城内に辿り着くまでには、ぐるぐると螺旋状に設計された道を登る。

全体像はこちら。

お城を囲む外庭。
遮るものは何もなく、辺り一帯を見渡せる。
ヴィルヘルム1世、そしてお城を再建したヴィルヘルム4世などの銅像が置かれている。

彼らの目線の先には、広大な景色が広がる。

こちらがお城の全体像。
お城だけでなく、教会、宝物館などを見学する事ができる。

中庭に置かれた大砲。

ハイキング用の大きなリュックサックは、インフォメーションで預かって下さった。
身軽になったところで、早速お城内部の見学をスタート。
城内見学は、携帯でアプリをダウンロードし、音声ガイドを利用する方式。
ヘッドフォンを使うようにと入り口で説明されるが、持参してきていない人も多い。
それぞれの人が、自分の携帯からスピーカーにして説明を聞いているので、城内はそれなりに騒々しかった。

平日にも関わらず、お城の中は観光客で一杯で、鮨詰め状態。
ここまでになると、正直なところ、ゆっくり見学などできない。
時間指定をしてチケットを購入していたからこそ、この混雑には少し驚いた。
折角ならばゆっくり見学したいので、チケット販売の時点で、多少の人数制限を設けて下さったらありがたいなと思った。

そういえば、このお城の前に訪れたリヒテンシュタイン城でも、かなりの混雑だった。
自分も観光客の一人なので偉そうな事は言えないが、人気のある場所はどこでもオーバーツーリズムの問題があるのだろう。

さて、お城見学の最初の部屋は、家系図がずらりと描かれた壁紙が圧巻。
ドイツ統一を果たし、初代ドイツ皇帝に即位したヴィルヘルム1世も、ホーエンツォレルン家。

皇帝の間
贅沢で豪華な空間だ。

王の間

王妃の間

修復の様子を見せてくださる。

青い部屋は、王妃のサロン

宝物館は、写真撮影不可。
ドイツ最後の皇帝の王冠は、見応えがある。

プロテスタント教会
青い天井、そして美しいステンドグラスがはめ込まれている。

お城の中庭では、たくさんの催し物が開かれていた。
城内だけでなく、修復の様子を展示したり、実際に作業を見せてくださるものもあった。

そして、子供達のための催し物も盛りだくさん。
紙で作った王冠を被り、顔にペイントをしてもらった子供達が、あちこちで走り回っている。

シャボン玉の大道芸人さんは、子供達を夢中にさせる。

これで、南ドイツで見たかったお城の三つを訪れる事ができた。
さぁ、次はどこのお城を訪れようか?

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