オランダ デン・ハーグ③都会と自然の調和
先日の記事では、この街がオランダ政治の中心地だという事に触れた。
中央駅前には高層ビルが建ち、都会的な雰囲気だ。
しかし、駅前の別の方向(右手の大きな建物が中央駅)には大きな公園があり、鹿が何頭も餌を食んでいる。
この公園はHaagse Bosと呼ばれる森で、オランダ最古の森。
その大きさは、100ヘクタールにも及ぶ。
この森の中にはハウステンボスのモデルにもなったと言われるオランダ王室の居城、Huise ten Boschがある。
そして、市内中心部にあるノールダインデ宮殿は、執務執行のための宮殿。
宮殿近くある、国会議事堂ビネンホフ。
左側のクリーム色の建物が、マウリッツハイス美術館。
裁判所、図書館の平和宮。
街には外務省もあるので、各国の大使館もここにあり、たくさんの国旗を見かける。
街の西、海沿いの地域、Scheveningen。
海までは、中央駅から路面電車で約10分。
チケットは、車内でカードをかざせば引き落としになるという便利さ。
路面電車だけでなく、オランダはカードしか使えないという所が多く、ドイツよりカード使用率が高いように感じる。
この地域は、ある可笑しな事が原因で、日本人に有名だ。
というのも、Scheveningenの日本語表記はスヘフェニンゲンなのだが、スケベニンゲン(すけべ人間)として記憶されてしまいがちだからだ。
カジノあり、大型ホテルありの、一大リゾート地域。
また、海に突き出た場所にレストランや観覧車があり、観光客にも人気。
さて、オランダの美味しいものも、忘れてはいけない。
まずは、フライドポテト。
海沿いのレストランで頂いたKibbelingは、タラのフライ。
ドイツでは、なかなか新鮮な海の幸を頂く機会がないので嬉しい。
さっぱりとしたタラは、身もとても柔らかく美味しかった。
また、オランダ人の同僚から、インド料理が美味しいと聞いたので、インド料理レストランにも。
イギリス・オランダの東インド会社が発足し、植民地計画をしていた頃、ヤン・ハイヘン・ファン・リンスホーテンは『東方案内記』を出版し、カレーについて記載しているそうだ。
スイーツ代表は、アップルケーキ。
デン・ハーグの街には、王室御用達のケーキ屋さんがあると聞き、足を運んでみた。
店内にイートインスペースはないので、マカロンを買って試食。
そして、お土産にチョコレートを。
その他、オランダらしいストロープワッフルと、Tony’sのチョコ。
今回の滞在先は、バビロンホテル。
中央駅前の便利な場所なので、こちらに決めた。
清潔さと遮音性を一番気にする私は、このホテルがとても気に入った。
ただ、公園側のほうが景色は良かっただろうから、次回は公園サイドを予約したい。
高層ホテルにしては珍しく、大きなバルコニーもあった。
美味しいパンを買ってきて、ここで朝食を取ったり、夜にしっとりとアルコールを飲むのも良いかもしれない。
市内で、王室のパレードを見て、美術館を巡る一日。
それとは対照的に、ある日は朝食前に新鮮な空気を吸いながら森を散歩、そして海へお出かけし、海沿いを散歩してからお魚を頂く。
このコントラストが味わえる街が、デン・ハーグなのかもしれない。