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ブランドイメージを醸成するには?
村上紙器工業所の新コンテンツとして、はじまった「ブランディングって、こういうこと」シリーズ。
2回目は、「ブランドイメージは、どうやってできる?」。
ある商品があります。それをはじめてみて、これはどんなブランドかなんてわかりませんよね。
当然です。はじめてみるブランドのイメージなんて、自分の頭の中にはありません。一度や二度、そのブランドに触れたからと言って、イメージは出来ません。
人も同じ。初対面の人がどんな性格かなんてわかりません。どんなハンサムだろうと美人だろうと、見かけだけでは人物の中身までは想像がつきませんからね。でも例えば、その人がよく書いているSNSを読んだとします。仕事やプライベートのことを日々書いてあると、結構その人物像が浮かび上がります。杓子定規なプロフィールをみるよりも、その人の行動や言動を読み解くことでどんな人なのかイメージが湧いてきます。つもり、その人の情報が積み重なってイメージが出来てくるのです。
ブランドも同じです。見た目のデザインがカッコいいのはわかっても、どんな人が考えてどういう思いで作ってるのかはわからないでしょう。
しかし、それらのもっといろいろな情報があればイメージしやすくなります。その企業や商品のホームページ、パンフレット、名刺、パッケージなどイメージできるものとの接点があればいいですよね。この接点のことをコンタクトポイント、もしくはタッチポイントといいます。
これらブランドイメージの接点を積み重ねることで、ブランド全体のイメージが出来上がるわけです。
しかし、これらのブランドイメージはすぐに出来るわけではありません。
企業はお金と長い時間をかけながら、少しづつブランドイメージを醸成させるのです。
企業からするととても根気のいることで、大企業が莫大なお金をかけるならともかく(それでも時間は必要)、中小企業だとコツコツと時間と手間をかけてコンタクトポイントを積み重ねていくことです。
簡単なことではありませんがその意思があれば、それらを積み重ねていくことで「イメージの総体」をつくっていくことが出来ます。
こうやって、ブランドを構築していくのです。
詳しくは、「ブランドイメージは、どうやってできる?」をご覧ください。
<引 用>
せっかくブランドを立ちあげても、ブランド構築できていない。ましてやブランド確立まで到達しない例が世の中には散見されます。それは、なぜでしょう。ここでは、広告、パンフレット、名刺、HPなどと具体名で示していますが、これらはコンタクトポイントもしくはタッチポイントなどと呼ばれています。「ブランドイメージに影響を与えるターゲットとの接点」と定義できます。「図1」のように、いろんなコンタクトポイントで同じようなイメージに見えていたら、イメージの総体もできやすいし、時間も短縮できます。
さて、あなたが関わっているブランディングは、このような仕組みになっていますか。
ブランディングとは、こう解釈してください。
「イメージの総体がブランドイメージをつくる」
いかがですか、少し“ブランディング”の理解が進みましたか。
もし、ブランディングがうまく行っていないとしたら、ブランディングを正しく理解できていないか、ブランド構築の方法論に問題があるのではないでしょうか。ブランディングとはすべてのコンタクトポイントが“ブランドの意思を運んでくれること”で醸成されていくものなのです。(そう、貼り箱はコンタクトポイントなのです!)
公開日:2022年01月27日(木)
文:クリエイティブディレクター・コピーライター田中有史
出典:村上紙器工業所HP 「ブランドイメージは、どうやってできる?」
デザイン:アートディレクター
浪本浩一氏(株式会社ランデザイン)