パッケージの予算は商品価格の何%?
商品パッケージの意味をどう捉えるかで全く変わる
お客様からよく聞かれる質問です。
もちろん業種でも違いますし、商品(特に価格)によっても違います。
そして何より同じような商品でも、各々の考え方でものすごく違います。
正直、正解はありません。
以前なら包装資材にかける費用は、一般的に5〜10%くらい(組み箱か貼り箱でも違います)と言われたこともありました。ただし、商品価格によってこの「5〜10%」は大きく変わります。
例えば、販売価格3,000円と10万円の商品では同じ5%としても、150円と5,000円ですからその差は4,850円です。恐らく価格10万円でも、パッケージに5,000円は掛けません(一般論です)。
でも面白いのは、企業や商品によって理屈通りにはいきません。
私の経験からすると、価格10万円でもパッケージ代500円(上代の0.5%)以下という企業もありますし、逆に価格1万円の商品でも箱代に2,000円(上代の20%)以上かけるところもあります。ホントの話です。
ロジカルに考えると、約2、3%〜5%くらいが一般的かと思いますが、これよりも極端に大きかったり小さかったりすることは実際に結構あります。
そのくらい、ブランドにとってパッケージをどういう位置(意味)づけにするかで変わるのです。
ウチの場合、パッケージ(化粧箱)を単なる包装資材ではなく、ブランディングやコミュニケーション、あるいはマーケティングとして考えています。
お客様が商品を購入して、最初に見たり触れるのは商品よりも先にパッケージです。これが特にECやD2Cなら、実物を見ることなく手元に届いて最初の接点(コンタクトポイント)がパッケージです。
パッケージの第一印象が、ブランドのイメージに直結するといっても過言ではありません。パッケージは、単に「商品を保護する」という機能だけではないのです。
つまり、この意味をどう捉えるかで、パッケージにどのくらいを予算をかけるかが決まってきます。保護機能だけならただのコストなので、「いかに安くするか」を考えます。これは、企業として当然のことです。
しかし、これを顧客とのコミュニケーションやブランディング、あるいはマーケティングと考えると包装資材というだけではなくなります。単にコストではなく、自社ブランドへの「投資」になるのです。
コストと投資では、全く意味合いが変わります。
これは企業の考え方うあ価値観であって正解があるわけではなく、各々の企業が決めることです。
私はお客様からご相談があると、この辺のことを最初にお聞きしています。
とにかく安い箱を探しておられるのか、ブランドとしてパッケージのことを真剣に考えているのか。これによって、方向性が180度違います。
販売価格のパッケージ予算は何%?という答えはありませんが、パッケージを考えるヒントにしてもらえるとありがたいです。
詳しくは、事例も含めてこちらをご覧ください。
商品パッケージの予算は販売価格の何%が適正?