1/35三号突撃砲G型"フィンランド"(タミヤ)#1~ご開帳
昨年はだいぶ頑張りましたので、お手つきキットは残り2つになっています。(ホイホイさんと1/48零戦)
あとこの2つを片付ければよいのですが、ホイホイさんは破損などもあり手直し箇所がかなり多く手間がかかりそう、零戦は完成後の置き場がないといった理由でなかなか手が伸びません。
その他積みキットの数を減らすならたくさんある航空機なのですが、Noteでもだいぶ作りましたしこれまた置き場所にも困りがちなのでちょっと別のを作りたい。
もともとわたくしは1/35ミリタリーをメインに作ってました。
NoteではまだKV-1Eしか披露していませんね。
メインだからこそ時間も手間暇もかけちゃうのでいわゆる”製作カロリーが高い”ことになってしまうわけなのですが、思い切って積み山からひとつ崩して開封することにしました。
で、これを作ります。
タミヤ 1/35 MM310 三号突撃砲G型"フィンランド軍"
(TAMIYA StuG III Ausf.G "Finnish Army" )
発売は2010年11月、もともとは1995年発売のドイツ軍仕様のキットのバリエーションになります。
購入は2011年ですので、約15年近く熟成しております。
通販メールの履歴が残ってまして、ホビーリンクジャパンのバーゲンでした。なんと購入価格は1,665円。
しかも
ウェザリングマスターが同梱された限定版です。
ウェザリングマスターだけでも500円以上しますので、本体価格は実質1,000円ちょっとです。
昔はよかったですね…。
このキットは現在でも通常版が実売3,000円を切るくらいのわりとお手頃な価格で入手できます。
フィンランド三号突撃砲とは
この車輛についてごく簡単に触れますと、第2次世界大戦当時にドイツからフィンランドに供与された三号突撃砲にフィンランド独自の改修を加えたものです。
当時、旧ソ連(ロシア)に一方的に侵攻されたフィンランドは、敵の敵であるドイツと手を組むことになります。自国では戦車の生産能力がなかったため、ドイツの本格的な戦闘車両は貴重だったのです。
このあたりはカギ十字の話に関連して過去記事でも簡単に触れています。
アニメ「ガールズ&パンツァー」にも登場したことで知名度が一気に上がったようですね。
フィンランドは物持ちの良い国で、戦争を生き残った三号突撃砲は博物館や軍の施設に保管されたり、モニュメントとして置かれていたりと多数が現存しています。
さて、いつものように前置きが長くなりましたがそろそろいきましょう。
ご開帳~!
ダークイエローの成形色、履帯は接着できる材質のベルト式です。
ドイツ軍仕様のシュルツェン(追加装甲板)がない代わりに、フィンランド仕様パーツの収まったランナーが入っています。
不要部品扱いですが、ドイツ兵や子犬も付いています。
紙物が多めに入っていまして、
・組み立て説明書
・フィンランド3突の参戦背景の解説書
・ラジコン戦車キットのカラーチラシ
・線画のミニカタログ
この線画のミニカタログ!これがすごくいいんですよね。
子供の頃はこれを眺めて「こんなの出てるんだ、かっこいい!」「次はこれが欲しいな!」なんて思ってたものです。最近ほとんど見ないので入ってて嬉しい。
ウェザリングマスターももちろん入っていました。
実はこれだけとうの昔に取り出して他のキット製作に活用しています。
そしてキット内容に加えてさらにこれもあるのですが
パッションモデルズのエッチングパーツです。
本体が安かった分、ディテールアップに凝ろうと思って購入していました。
このセットはフィンランド軍によって独自に改修された部分や、車載機銃の銃身なども金属パーツ化してあります。
ただいろいろと実車とキットの仕様とを比較検討したりして、今回は使用しないことにしました。
どうせ使うならより精密なキットをベースに連結式履帯なども導入したうえで使おうかなという判断です。
…そんな日が来るかは神のみぞ知る。
パッションモデルズのこれは使用しないのですが、3号戦車系列は車体後部上面に目立つグリルメッシュ部分がありますのでエッチングパーツの使用は効果的です。というか生きている車輛を作るならほぼ必須でしょう。
タミヤからは純正のより的を絞ったエッチングメッシュパーツが出ていますので、今回はこちらを使おうと思います。
このキットは製作している人も多く、webに製作記もたくさん上がっています。
目新しさはないですがお付き合いいただければ幸いです。
次回は製作にあたっての考証的な話などを。