<お受験コラム>合格ママのタイプ別強みの活かし方と取り組み
ここ数年で、個別相談会も含めると、50組程のご家庭と接してきましたが、合格ママは概ね2タイプに分かれます。今回はタイプ別の強みや幼稚園受験への特徴的な取り組みをご説明致します。
「家庭中心型」と「キャリア転向型」
合格ママのタイプは、「家庭中心型」と「キャリア転向型」に分かれます。それぞれの特徴をご覧になる前に、これは決して「家庭中心型」=専業主婦、「キャリア転向型」=元バリバリのビジネスパーソン、という職業的な分類ではなく、あくまでもタイプ分けです。ですから、例えば専業主婦歴が長い方でも「キャリア転向型」に当てはまる事は多くありますので、その点ご注意ください。
「家庭中心型」と「キャリア転向型」の特徴の違いが最初に表れるのは、志望園に関する考え方です。
志望園の特色として、自由保育を好まれるのはどちらも変わりませんが、違ってくるの規律正しい保育を実践する幼稚園、例えば白百合学園幼稚園や暁星幼稚園に対する志向の度合いです。「家庭中心型」では少し敬遠し、「キャリア転向型」では将来機会などの理由を前提にするものの、志向される傾向が強い様に感じます。
ただし、これは入園前のイメージに過ぎず、説明会などの後、遅くとも夏前にはそのイメージも変わってくる様です。
次に違いが現れるのは、願書と面接のメイントピックです。
「家庭中心型」は、育児における事件や感動を、「キャリア転向型」は、教育方針やお子様の将来像をお伝えしたい傾向があります。実はこの二つのトピックは、願書、面接において先生方の関心事項であり、これこそが強みなのです。
今回はこのメイントピックの違いから、それぞれの有効な取り組みをご説明します。
両タイプの強みを補完したハイブリッド型を目指す
両タイプとも合格ママが強みを活かしながら実践してきた事は、両タイプの補完です。
「家庭中心型」では、育児に関する微笑ましいエピソードや先生方を唸らせる育児経験がある一方で、願書や面接でそれらを並べても、先生方が踏み込んで聞いてみたい興味や、会話への展開へは中々繋がりません。そこで必要となるのは根拠です。例えば、育児に熱心で愛情を感じるお話をされた後で、その具体な「育児」の理由づけとなる園の理念に近しい、ご家庭の教育方針やお子様の将来像などを付け加えると、育児のエピソードは引き立ちます。
取り組みとして、普段の遊びからお子様への接し方を記録し、それを元に教育方針を形にしてみてください。詳しくはこちらをご参照ください。少し難しく述べていますが、普段からお子様の個性や感情を尊重し、愛情深く接しておられる「家庭中心型」ママでしたら、育児の延長として取り組めます。
「キャリア転向型」では、幼稚園のお考えとご家庭の相性を理論的に述べられるものの、お子様との具体な接点が画一的であることが多く、育児のプロである先生方の視点からは、なるほどと頷くものの、ご家庭への興味は今ひとつ湧いてきません。そこで、ここでは実践を意識してください。ご家庭のお考えを元に、普段どのように育児を実践されているかを説明すれば、先生方と目線が合い、それこそ面接での会話にまで発展します。
取り組みとしては「遊び日記」の活用し、遊びの幅を広げることが有効です。これにより、確立された教育方針に沿った遊びが、日々新たな気づきを得られる遊びに変わり、それこそが先生方の興味を惹くのです。
今回は合格ママのタイプ別の特徴的な取り組みをご説明しましたが、両者は、願書への向かい方、面接練習の考慮点、お父様の巻き込み方法など、具体な成功事例は多く、ご興味があればご一報くださいませ。
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まずは目次をご参照ください。
その0 ご両親がまずやるべきこと
その1 相思相愛の幼稚園の探し方
その2 幼稚園の「評価視点」
その3 ご両親の準備 〜願書、面接、考査は三位一体〜
その4 当日の過ごし方