美人である事は本当に幸せなのだろうか(と言の葉の庭)
自分で言うのも何ですが、私は割と美人だと言われます。
小中の頃は田舎と言う事もあり全くでしたが(中学の頃、高校に進んだ先輩にやきいもこさんって、美人なんだね。とは言われましたが、はぁ、さいで。と思っただけで真剣に受け止めませんでした)
ですが、進学した都会の高校では、クラスメイトにも美人と言われる事が多くなり、流していましたが、何となくそうなんだなぁと思うようになりました。(私は、見慣れた自分の顔を美人だとも、何とも思えないので、とやかく言う周りを正直、面倒だと思う事もあります)
今の所でも、私がマスクを外した所を見て、可愛いなぁ!と言われて、そういうのって言ってる本人は悪気が無いんでしょうけど、周りから反感を買うので言われたら面倒だと思います。誰かが美人可愛いと言って、はぁ?と言う顔でブスと言われたら、その人を嫌っている訳では全く無いですし、雑談するのは楽しくて優しい言葉を掛けてもらえるのも、もちろん嬉しいですが、あの言葉は消えないなって思います(気にしすぎワロタ笑)
やっぱり言葉って大事ですよね。大切に使いたいです。
当時の私は、美人と言われるという事はその逆もいるという事に気づいていなかった事は恥ずべき事だと思います。
私は高校を卒業するまで、人の容姿の良し悪しが自分ではよく分からなくてそんな事思った事も無かったのですが、流石に世間一般的な容姿の良し悪しというものは分かるようになってきました。
正直、そんな事を分かるようになった自分に嫌気がさします。
自分の事を他人からとやかく言われるのって本当に気分が悪くて、放って置いてほしい。そんなものを全く知らなかったあの頃に戻りたいと神社参りまでしてました。(他力本願か?笑)
でも、そのおかげか気にならなくなってきました。
美人とブスの生涯のお金の差みたいなのがありますが、私はあんなもの、信じていません。私は美人とは言われますが、愛嬌もさほど無く、ノリもよく無いので男性と出掛けた事は少ないです。
今の職場でも、男女でご飯に行こうと話しているのは聞いた事がありますが、私は誘われた事も無く…あまり話さないので、そもそも誘われないのは至極当然。
強いて言えば高校の頃と大学の頃に男子に誘われて映画を見に行ったくらいです。
それなら、容姿が悪いと言われる人でも愛嬌があってノリが良くてニコニコしていれば、奢って貰えるでしょうし、そういう機会に恵まれるでしょう。
美人=男とよく遊びに行くし美人だから奢ってもらえる、ブス=容姿が悪ければそういうのも無いだろ。という固定観念が透けて見えていて、うんざりします。お前の考えで勝手に世の中を見るなと思います。
あんなものを出して世の人にそういう事をすり込ませる人の神経が理解できないです。
それに昨今のSNSの普及によって、こういう顔じゃないと美人じゃ無いという擦り込みなんかも多そうで更に嫌気が指します。
私は、たまたま美人だったのですが、そうじゃない人はどうなるんだろう?と、美人と言われる度に(ジロジロ見て皆定めをするその下品な目線にうんざりしますが)、そう思います。そんな事を容易く言う人は、ブスだと思えばブスと捨て台詞を吐くんでしょう。吐き気がします。
それに、私は髪もそんなに綺麗には整えていないですし、服も3着程度をローテンションで着ているので毎日ほぼ同じ格好。
それでメガネとマスクまでしていると(美人っぽくない?いやブスじゃん笑)謎の上から目線で笑いながら遠ざかって行く人も男女問わずいて。
私は人の容貌については言わない様にしています。可愛いなどでも、言われた人はどう思うかはわからないですし、それを嫌だと思う可能性もあるので。
それに、ブスと言われる事の大半は美人や可愛いと言われた時なので、品定めする事自体が問題なんだと思いました。
適当に言っているんでしょう。こんな輩の言葉を真に受けて気に病む方が馬鹿らしくなります。
(でも、何もせず普通に歩いていても、整形してんじゃないの?ブスじゃんなど、大きな声で言われた事もあるので、どんな顔でも何かしら言われるんだなぁと実感しました)
それに、私を美人と言っていても、ブスだと思った人の事は、ブスと言って笑うんだから、美人と言われてもブスと言われても、どちらにしろク○だなぁと思います。
マスクをして顔を隠しがちに歩いている人を見ると何か嫌な事でも言われたのだろうか?今この駅に何か嫌な事を言われている人はいないだろうか…(~_~;)と私は気に病んで、そこにはいない誰かの心配をしてしまうので、あまり周りは見ないようにしています。というか、もう人が多いのって疲れるから、地元の田舎に戻りたいなぁなんて。そうそう上手くいかないのですが。
仮にブスと言われても、それはその人の感想であって(まさにそれって貴方の感想ですよね?笑)、そんなことは気にせず自分の道を進んでいってほしいです。
美人だからと言ってチヤホヤされる事も無いですし、嫌な事も沢山あります。
生涯のお金に差もありません。そんな事で自信を無くす事は無いので、自分を信じて、自分は自分だから、自分の幸せを掴む事を頑張ってください。と、今、もしこういう事を気に病んで悩んでいる人に、私からエールを送りたいです。
貴方は美人って言われるからそんな事が言えるんだ、綺麗事だと言われるかもしれませんが、美人だからと言って妬みや下卑な目で見られますし、ブスとも言われ、嫌な事も言われます。美人だから、ブスだから、では無く各々の嫌な事や辛い事があるので、〜だから、と言うのは一旦端に置いて欲しいです。(妬みで見られるだけ良いと思うかもしれませんが、妬みも侮蔑も蔑みの言葉を掛け、掛けられることに変わりはありません。言われた時の不快さは結果的には同じです)
だから、私はあまり世間的には綺麗では無いだろう人でも、パートナーと一緒に楽しそうに歩いているのを見ると、嬉しく思います。
(私も私で勝手に皆定めして、でも楽しそうで嬉しい〜なんて、何て奢り高くて勝手な思考なんだろうと思います。何様なんでしょうか?こんなものは所詮偽善なんだろうと思います)
その考えを捨てて、毎日楽しんで笑顔で生活を送っていればきっと良い人に巡り会えます。仮にブスと言われて鬱憤が溜まっても、それを他の人に言ってしまっては、同じ土俵にまで落ちてしまいます。嫌だった気持ちを少しでも他の人を励ます方に向かって欲しいです。
それが私の願いです。悩み、苦しんでいる人が自分の思う道を歩んで行けますように。
少しでもこれを読んで励みになったのなら、嬉しく思います。
これを書いていて、前読んだ本を思い出しました。
言の葉の庭
新海誠監督の作品。高校生男子と女性教師の恋愛。
私は以前、言の葉の庭の小説版を読みました。
映画では全く語られていないですが、雪野先生って実はとんでもない美人設定です。小説を読まないと分かりません。
小説には雪野先生の美人故の苦悩と雪野先生が学校に行けなくなった理由も、細かく書かれています。
雪野先生が、目立つのが大好きなタイプなら違うのでしょうが、目立たずに生きたいのに、美人でスタイルも抜群なせいで周りから色々言われて…映画ではサラッと見ていましたが、最後に雪野先生が泣いていたのも見方が変わるかもしれません。
新海誠監督が執筆したそうなので、男性なのにこんなに解像度が高いのは凄いですね…
興味があれば、ぜひ読んでみてください。
では、また。