【超短小説】年雄、まぁいいでしょう。
日曜日、年雄は朝6時30分に目が覚めた。
仕事休みだし、もう少し寝るか・・・まぁいいでしょう。起きよう。
早起きは三文の徳なんて言うし。
朝ごはんでも買いにコンビニに行くか。
着替えるか・・・まぁいいでしょう。寝巻きで。
近所だし。
顔だけ洗って・・・まぁいいでしょう。帰ってきてからで。誰にも会わないし。
鏡を見ると、寝ぐせが凄い。頭濡らして・・・まぁいいでしょう。朝のコンビニに寝ぐせ。よくあるよくある。
コンビニに着いた。さて、何を買うか。肉まんか・・・昨日も一昨日も食べたな・・・まぁいいでしょう。好きだし。
レジにならんでいる時、ふと気付いた。
サイフ忘れた・・・まぁいいでしょう。帰ろう。
何も買わずに帰った。
家に帰ってサイフを取り、もう一度コンビニへ・・・まぁいいでしょう。そんなにお腹減ってないから、行くのをやめた。
時計を見ると、まだ朝の7時・・・まぁいいでしょう。もう一回寝る。
浜本年雄40歳。
こんな朝も・・・まぁいいでしょう。