6月20日 古本屋
10時45分に店の前に着く。開店準備。
預かった鍵でシャッターを開ける、電気をつけて音楽プレイヤーのスイッチを入れる、ワゴンや棚を店先に出す、レジにお金を入れる、掃除機をかける、モップを持って棚を整理する。
終わればカウンターに入り、レジをしながら、中に用意されている本の束をほどいて、埃を取ったり汚れを拭いたり必要なものには値札を書いたりして、買い取った本をまた人の手に取ってもらえるような状態にする。
たまに電話が鳴り、買い取りの依頼などを受け付ける。
3月の終わりの頃からここで働きはじめたけれど、すぐに休業になったので、今やっと一か月経ったところだ。
つい新刊書店の方と比べて考えてしまいそうになるが、そっちとこっちは、全く別の仕事だという気がする。店員の作業としては少し似ているところもあるが、仕事の肝というのか、古本屋の店主と大型新刊書店の1店舗の店長の仕事となると、これはもう全く別の似ているところなんか一つもない仕事だと思う。実際の業務から考え方から、何から何まで。
しかし、もう一歩引いてみると、本を作った人がいて、本を読みたい人がいて、そこを橋渡しする仕事、という意味では二つはもう全く同じ仕事なのである。
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