ハレクモ
仕事の日記。あって当たり前と思っていたけど、意外とそうでもないことが分かった。いつなくなってしまうかもしれない私の仕事。まだ人にはうまく説明できない、私と仕事の距離を測るために、一日一日のことをただ書いてみる。
個展のために一週間書店の仕事を休んで作業にあてた。それだけあれば100個は作れるだろうと一つ当たりの制作時間を計算して考えたが実際はその半分くらいしか作れなかった。 作業休暇一日目は特にひどくて普通に仕事している日と同じくらいしか作れず、二日目、三日目とだんだん作れる量が増えていった。 時間さえあればたくさん作れるだろうというのは全く無計画で、朝起きてから、どういう手順でどう過ごして、食事の時間なんかも考慮しながら一日のスケジュールを組まないとだめだった。たくさん作るには、
ぷちぷち毛を抜くのが癖で中学校くらいからずっとそうだ。外ではやらないように注意しているがなかなかやめられない。毛量が多くて固くて太い髪質なのが若い頃はコンプレックスだったのでそれもあるんだろう。 先日とあるところで物を売っていたら、向かいのスペースで同じく物売りをしている知らないおじさんに唐突に「髪の毛多いな〜」と羨ましそうに言われた。子供のときによく近所のおじおばから同じように言われていたことを思い出した。とりあえず「ありがとうございますw」と答えておいた。 その数日後に、
10時45分勤務開始。 シャッターを開ける、ワゴンを出す、レジを開ける。 掃除機をかける、本を整える。 ミステリー文庫の束をほどき掃除をする。埃を払い、雑巾で丁寧に拭く。シールや値札が張り付けてあればスプレーのシール剥がしできれいに取り除く。中身を確認する。破れ、書き込みなどを本のぺージをパラパラとめくり確認する。ミステリー文庫の束が終わる。展覧会図録の束に移る。同じことを繰り返す。 図録は見るのが楽しいので文庫のようにパラパラとはいかず割とじっくり見てしまう。西洋画より日本
10時45分に店の前に着く。開店準備。 預かった鍵でシャッターを開ける、電気をつけて音楽プレイヤーのスイッチを入れる、ワゴンや棚を店先に出す、レジにお金を入れる、掃除機をかける、モップを持って棚を整理する。 終わればカウンターに入り、レジをしながら、中に用意されている本の束をほどいて、埃を取ったり汚れを拭いたり必要なものには値札を書いたりして、買い取った本をまた人の手に取ってもらえるような状態にする。 たまに電話が鳴り、買い取りの依頼などを受け付ける。 3月の終わりの頃から
10時に出勤。 雑誌担当は1時間以上前に出勤していて、もう仕分けが終わりかけていた。出勤のタイミングがずれていて、休業から2か月ずっと会っていなかったスタッフTさんと、めっちゃ久しぶりですね、と挨拶をする。 早番には、レジ担当も棚担当も、小学生くらいのお子さんがいらっしゃるお母さんが多くて、お母さん同士はいろいろ話題が尽きないみたいで、いつもわいわいと会話が咲いていて、仲良しだ。そして周りのみんなにも優しく、明るく、すごいことだと思う。 11時開店。10分前に書籍の仕分けが
14時に出勤。 出版社の営業のTさんとSさんが来ていた。前に会ったのは店が休業する前だから2か月半ぶり。TさんとSさんはもともと同じ会社で営業をしていたらしい。 毎日いろんな出版社の営業さんがみえる。するのは本を仕入れるか仕入れないかの話なのだけれど、休業が明けて、久々にお会いすると妙に嬉しい。 「大変でしたね。」 「お変わりありませんか。」 そうでなければ、顔を見合わせて、「やれやれだね。」というようなちょっと困ったような笑い顔をお互い作ってみせる、とか、そんな風にしてまた
今、新刊書店と古本屋で働いている。どちらもアルバイトである。 その他に、好きでやっていることでたまにお小遣いが発生することもある。 今日はこれから新刊書店だ。遅番。14時から19時30分まで。 来週から短縮営業していたのが通常営業に戻る。 出勤したら、まず店長か社員から連絡事項を聞く。問い合わせの多い雑誌の在庫状況や注文を受けるときに注意が必要なCD、DVDについてなど。 それから、バックヤードで昨日と一昨日、それから今朝入荷した荷物を確認する。早番の人が各担当ごとに荷物を
おはようございます。 「よその思い出」の7回目です。 この「山のはじまり」のパートは自分でも気に入っていて、最初に読んでもらった人にもここがいいと褒めてもらいました。 もうすぐ終わりです。次の、次くらいで。 最後のパートをもう少し直したいなと思っています。 「何かが足りない」という気持ちや将来の夢みたいなものを燃料にして進もうとすると、そのときはスピードが出たとしても、私の場合はすぐに燃料が切れてそのときの自分を代わりに燃やしてしまい、それも大して燃えないのでまたすぐに燃料
こんにちは。少し間があいてしまいましたが、「よその思い出」の6回目です。 今日は、家のちかくにある古本屋さんに、1か月半くらいぶりに行ってきました。仕事と創作と日々の買い物と喫茶店とその古本屋さん、が揃えば私の日常は80%くらいは戻っています。でも、このいろいろあった期間中に考えたこと感じたことは、緊急事態と一緒に解除されたりはしないので、「日常に戻る」という言い方はしっくりいかないような気もします。いつもやっていたことが一時的に失われ、今80%は戻ったけれど、私の中身はその
おはようございます。 「よその思い出」の五回目です。 ちょっとだけ、もやっとすることがありました。 その場ではそうでもなかったのですが、後になって考えれば考えるほど、いやぁ、それってちょっとやっぱりおかしいよなーと思って、まあそのままことを進めても良かったのです。おかしいよなーと思いながら進めても多分何事もなく終わったと思います。でも、なんか嫌だったので、進めないことに今日決めました。 それでは「よその思い出」五回目、どうぞ。 れんげ はーみちゃんは0歳わたしは十一歳
こんにちは。 「よその思い出」四回目ですね。 今日は書店の仕事でした。再オープンの準備。本を出してきました。 私はビジネス書担当です。 ビジネス書は個人的には読みませんが、繰り返し触っていると、それなりに興味や愛着は湧きます。 この本は、どの棚に入れるべきか結構集中して考えながら売り場をあっちこっち歩き回るので、頭にも身体にも良いと思っています。いい仕事です。人とも話せるし。人がどういうことに興味があるのか考えたり、今何が流行っているのか気にしたり、人を案内するのが好きなの
おはようございます。 さっきごみを出そうと思ってごみを集めたのですが燃えるゴミの日は明日でした。 昨日、パステルと画用紙を買ってきて絵を描きました。版画とかはんこ用の図案以外で絵を描いたのはいつぶりだろう。 それでは、「よその思い出」三回目です。 春 階段を降りる。前を見る。頭上を電車が走る。見上げる。金平糖のような匂いがする。匂いがどこから漂ってくるのか考えてもよかったし考えなくてもよかった。昨夜、アパートの窓やドアを強く叩いていた風はすっかり穏やかなものに変わって
おはよおうございます。 今日は「よその思い出」の二回目です。 昨日の自己紹介にも書きましたが、古本ハレクモという屋号で活動しています。「古本」の部分の紹介をさせてください。 現在3軒のお店で古本を置いていただいています。 大阪と芦屋にある「みつばち古書部」 https://twitter.com/irusubunko https://twitter.com/kazebunko 阿波島の「額縁と珈琲NeKi」 https://www.facebook.com/neki.m
こんにちは。 新しい小説ができたので少しずつ載せていきます。今、考えていることなども一緒に、話しながら。 改めて、自己紹介のようなもの。古本ハレクモ、という屋号で活動していますが、やっていることは、 ◇普段は新刊書店と古本屋で働いてます。 ◇消しゴムはんこを作って、主にイベントなどに出店していましたがしばらくイベントは無いので最近通販始めました。 ◇文章を書いて、自分で冊子を作っています。 こういう活動を始めた最初のきっかけは「一箱古本市」で、当初は古本のみ販売していま
引っ越しのとき家族が手伝ってくれて家の車と親戚に借りたワゴンで二日間で二回に分けて荷物を運んだ。実家の田舎から神戸まで一時間半ほどの道程を二台の車に荷物を満載して行ったり来たりした。一台には父と弟が乗り込み弟が運転した。もう一台に母と私が乗って母が運転した。大きい街の大きい道路は皆不慣れで何回か道を間違えた。引っ越してから一週間経った頃に夕飯の買い出しの帰りに歩いていたらその間違えた道の前を通りかかって、あ、ここ間違えたとこだ、と思ったら涙が出てきた。申し訳ないような情けな
月に一度くらい覗く古本屋の清潔なシーツの掛かったソファに凭れ込んでその場で買った本を読ませてもらいながら、人ん家で読むと集中できるな、など思いながら飲んでいたビールのせいもあるだろうけどソファにはちゃんと本の値段プラス300円でビールを出してくれると張り紙がしてあるのだから人ん家に遊びに来て隅っこで本を読んでる子供では自分はなくて、客でいいんだよな、子供のとき親戚の集まりでご飯を食べた後は居場所がなくていちばん奥の猫の部屋で赤川次郎の三毛猫ホームズを日に二冊読んだこと、エレ